第7話

僕はあの後冬木さんを家に送って僕は走って帰った。

やっぱり肺は苦しかった。

あといつまで生きていられるだろうか。


僕は次の日も学校に行った。

そしたらまた青木君がおはようと言ってくれた。

何故か嬉しかったんだけどもうちょっと早く言ってくれてたら。

よかったのに。

その日から僕は少し遅めに登校することにした。

やりたかったリストを作って、それに沿ってやりたかったことをやる。

冬木さんのはもちろんだけど僕は僕の時間も大事にしたい。

学校でふとカレンダーが見えた。

カレンダーには、


「体育祭と文化祭か」


そう体育祭と文化祭が書いてあった。

体育祭と文化祭か。


「どうしたんだカレンダー見て」


青木君が声をかけてくれた。

彼は頭脳明晰で顔もよくて運動も出来るクラスのリーダーだ。

どうして僕にかまうんだろうか。


「いや体育祭と文化祭近いなって」

「そうだね何か競技出るのかい?」

「そうだね」


どうせ最後だ、思いっきりやろう。


「陸上競技ならやれるよ」

「じゃあリレーとか借り物競走とか出る?」


こうして僕は最後の体育祭に出ることになった。

文化祭はその次の週で、体育祭と文化祭はそれぞれ3日間やる。


「それで青木君は何やるの?」

「俺もリレーとかサッカーとかかな」


サッカーかいいね。

僕たちはこのことをきっかけに仲良くなった。

それからよく話すことになった。

というか今日から体育祭の練習だった。

そういえば今日は冬木さん会えるかな。


僕らは放課後グラウンドに出て陸上競技の練習をした。

冬木さんもいてこっちを見つけると手を振ってもらえた。


「もしかして冬木さんと仲いいの?」

「え、まあ」

「そ、そうなのか」


何故か青木君はうろたえていた。

何故、だろうか。

僕は何やらモヤモヤとした物を感じながら練習をやっていた。

そして練習が終わると僕は冬木さんと一緒に帰ろうと話しかけようとしたら。

青木君が話しかけていた。

なんとなくわかっていた、けれど青木君も冬木さんのこと好きだったのかな。


「あの冬木あの話したいことがある」

「わかった」


二人は体育館裏に走っていった。

僕は追いかけようと思ったけど動きまわったせいか息が苦しかった。

まあそれでも、しょうがないと思った。

僕は夜空を見上げた。

空はいつにも増して暗がりが増していた。

何故かいつもより空が広く感じていた。


体育館裏~


私は青木君に連れられて体育裏に来ていた。

内容はたぶん思っていることと同じことかなと思った。


「冬木俺と付き合ってくれ」

「ごめんなさい、私もう好きな人がいるの」

「わかってる真田だろ」

「?!」

「知ってたの?」

「まああれ見たらなんとなくは」

「そう」

「それじゃあ、あとこれは誰にも言わないから」

「ありがとう」


途中から雨が降ってきた。

あ、春君、大丈夫かな?

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