第5話

僕はパソコンのデータと要件を話して紗月さんの家を後にした。

僕は小学生からネトモであったサッキーさんに向かって最後かもしれないのでお辞儀をした。

僕はその後急いで商店街に向かった。

ついた場所はアクセサリーショップだ流石に指輪とかはまだ重いだろ。


「おやお兄さんどうしたんだいこんな老婆の店なんかに」

「実は僕彼女にプレゼントしたくて」

「そうかいまあ入り」


腰の折れたおばあさんが中に案内してくれた。

中には高そうな物や古くよきかなな物まで売っていた。

そこにはガラスの中になにやら青い色のしたペンダントが置いてあった。


「え?これですか」

「そうじゃよ」


おばあさんは鍵を開けるかと思いきや、


「フンッ」


ガラスに向かって急に正拳突きをかました。

ガラスは一直線に砕け自分の頬にガラスのかけらがかする。


「怖っ!」

「それ、」


おばあさんがこっちに向かってペンダントを投げてくる。

ものすごく高い物を投げないで?!


「ちょっとおばあさん」

「なにじゃ?」

「これって多分だけどラピスラズリですか?」

「そうじゃが?」

「てかそれただでやるわもうここも閉めるしの」

「そ、そうなんですか」

「それはそのありがとうございます!」

「あのこれちょっとしかないですけど」


僕は今持っているお金を全部出した。


「これはこれの代金じゃないですから、」

「これで何かおいしい物食べてください」


僕はおばあさんにそう言ったおばあさんはそっと受けとった。

僕はただで貰う代わりにガラスを撤去しておばあさんに挨拶して家に帰った。


「あのおばあさんなんか、、、ね?」


ふと後ろを向くとそこにはシャッターが閉められていてさっき見たよりも何故か古くなっていた。

え?どういうこと?


僕はそのまま家に帰った。

家に帰るとまだ冬木さんはいた。


「ただいまー」


どうやらまだ話しこんでいるようだった。

何を話しているのだろうか。

ドア越しに聞き耳を立てる。


「実はお母さん私前から真田君のことが好きだったんです」

「まあ、まあそれは」


何やら母さんは腕を頬に当てているようなイメージが沸く。

それから彼女は内の母さんに何か言っていた。


「それで私はあの日突然でした」


彼女の回想が始まる。


「それは去年の夏でした」


去年の夏?

去年の夏だと全国大会かな。


「私は友達と全国大会を見に行っていました」


私はその夏に恋をしました。

私は友達に誘われ陸上の全国大会に呼ばれていました。

周りの席には応援団や観客がたくさんいました。

そして私は走っている彼を見つけました。

彼は最初のスタートでおもいっきり転けてそのまま立ち上がり走っていった。

これは絶対勝てないと思っていたら、

ものすごい勢いで他の選手を抜かして行ってそのまま1位通過をしました。


「あの紗絵声どうしたの?」

「え?」


気づけば私は観客席を乗り出して応援していた。

私は顔が真っ赤になっていた。

え、どうして?

こうして私はその瞬間、彼に一目惚れしていることに気がついた。

彼の諦めない精神に惚れたのだ。

心が何故か高ぶっていた。

彼女はそこで話を終えた。


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