第2話

僕はその日から学校に行って見るとクラスの人から声をかけられた。


「おい大丈夫だったか真田?」


クラスの中でも上位カーストである青木だった。

青木は常にクラスの中心で室長をやっていた。

そんな彼が僕に話かけてきた。


「大丈夫だよ」

「そうか、ヤバくなったら言えよ」

「あ、ありがとう」


初めて話しかけられた、ていうか家族以外と久々に家族以外に話したのはいつぶりだろうか。

なんとなくだが悪い気はしなかった。

その日からたまにだが話かけてくれるようになった。

学校が終わると僕はまた病院に向かった。

検査ももう一度やってもらったが同じだった。

そしてまた入院するかと聞かれたが僕はそれを断った。

検査が終わった後同じ制服を着た白髪のロングの女の人がいた。

眼が合うとこっちに向かって歩いてくる。


「ねえ君ってさこの前倒れた人?」

「そうだけど」

「多分だけど君も肺ガンじゃないの?」

「その言い方だと君も?」

「そうだよ私は余命1ヶ月だよ」

「僕と同じだ」


こんな奇跡みたいな偶然があるんだな。

僕と同じていうかこの人近い、後色々無防備だし。

あといい匂いがする。


「ねえどうかな私達付き合わない?」


付き合うか僕は考えるよりも先に答えが出ていた。


「じゃあお願いします」


僕は余命1ヶ月の人生をこの超絶美少女と付き合うことになった。


「それじゃあよろしくね真田君」

「あれ名前は?」

「あ、ごめん先に言わないといけないよね」

「私の名前は冬木紗絵だよ」

「じゃあ次は僕だね僕の名前は真田春」

「それじゃあよろしく」


僕たちは名前を教えあった。

その後は楽しく談話でもして親睦を深めていった。

どうやら彼女も僕と同じ日に余命宣告を受けたらしい。

同じ病院で、同じ日だとなんか運命感じるな、なんてね。


「ねえ私以外に好きな人はいなかったの?」

「いや、いないよ」

「だって僕生まれてこのあいだまで女子と話したことないんだよ」

「それはそれですごいね」


そうだろうか、女子から話してくることはあったけど僕から話しかけたことはなかったと思う。

というか女子に対する免疫がないので手汗がすごいわ。


「大丈夫?」

「う、うん大丈夫」


ち、近いこの人距離感がおかしい。

あと手を上に載せてくる。

あわわわ。


「それじゃああなたの家に行きましょうか」

「ええ?!」


こうして腕を引っ張られて家に帰ることになった。

合ってまさか一日目で彼女が出来てまさか家に行くだなんて誰が考えたのだろうか。

けど正直言って冬木さん可愛いしいいかなと思った。


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