余命一ヶ月の僕は彼女に恋をした。
改宗
第1話
季節は冬で僕はその日学校に行っていた。
いつも通りの時間に登校して教室に着いていつもと同じ席に座る。
そして同じように授業を受けるはずだった。
普通に座っていると何故か急に呼吸が出来なくなっていた。
僕はそのまま椅子から転げ落ちる。
転げ落ちると周りが自分に注目してくるが呼吸が出来なくて今にでも意識が飛びそうだった。
「大丈夫か真田?!」
担任が駆けつけてくるがその前に僕の意識は落ちる。
そして僕は眼が覚めると病院にいた。
「知らない天井だ」
何別に一度言って見たかっただけだよ。
そんなことはともかく多分病院だなここ。
呼吸は、出来る。
少し待っていると医者がこっちにやってくる。
医者はどことなく表情が硬い。
あれ僕なにかありましたか?
「真田君、実は君は検査の結果ステージ4の肺ガンだということがわかった」
「そうですか、」
なんとなくそんな気はしていた。。
それから僕は先生の話を聞いていただろうか。
確か余命一ヶ月というところまでは聞こえていた。
それから僕は医者に入院するかいと言われたが僕はそのまま帰ると言って帰ろうとした時だった。
母親がなんと病院に来ていたのだ。
医者が母親に駆け寄り何か話しをしていた。
何故か無性に走っていた。
だけど段々と息がしづらくなってきて止まる。
「はは、なんだよこれ」
何で僕なんだよ。
いつでも僕ばかり、いっそのこと。
嫌この考えは辞めよう。
僕は家でしっかり考えようと思った。
僕は家で一日部屋に閉じこもり一晩考えることにした。
「母さん僕学校辞めるよ」
「いや絶対辞めない方がいいと思うわよ」
「どうして僕はもう寿命が」
「父さんもそうだったわよ」
「え?」
母さんは父さんがどうしてか今まで亡くなった理由を教えてはくれなかった。
つまり父さんも、
「父さんもね末期のガンだったの、それでも最後の日まで生きたわ」
「母さん」
母さんは涙を我慢しながら話してくれた。
どうやら父さんは僕が生まれた日に亡くなったらしい。
父さんが生きていた時代にも治療方法がなかったらしい。
だけど父さんは僕が生まれるその日まで生きると母さんに伝えた。
そして僕が生まれるとその場で亡くなったそうだ。
「母さん僕も最後まで生きてみるよ」
母さんは我慢していた涙を滝のように流していた。
気づいたら僕も泣いていた。
父さん、母さん、僕最後まで死ぬそのときまで頑張って生きるよ。
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