第2話 初 仲間ができました
「いえ、あのティーファさん。あなたこの村出る気はないですか、?」
「え?お姉さんどうしたのいきなり。村は出ていきたいけど」
「先ほど『冒険者』とおっしゃいましたでしょう?では、私と一緒に冒険者になってみませんか?」
「え、それ正気?お姉さん、私が冒険者って」
「ええ、正気です。駄目でしょうか、やはりここを離れたく、、」
「行く、」
「え?」
「お姉さん。私ね田舎者なのに魔力があって魔法が使えるの」
「ええ、そのようで」
「だからね、いつかここを滅ぼすんじゃないかって、怖がられてた」
それは逆効果ではないのでしょうか
「だから村から出ていきたいけど勇気がなかった。」
「そうなんですね」
「うん。だから、お姉さん!私を連れてってくれないかな」
「ええ、ぜひティーファさんとご一緒したいです!」
でも、どうしようかしら私の世界のこと。
「ねぇお姉さん」
「はい、どうしましたか?」
「お姉さんの名前、ヒサトだよね」
「ええ、そうですよ。」
「もしかしてさ、お姉さん違う世界からきたの?」
「え、どうしてそうおもうのですか?」
「喋り方、あとさっきから変なこと言ってた」
気づいてましたか、
「ティーファさん、その通りです。私はここの世界の住人ではありませんでした」
「帰らないの?」
「いえ、帰り方がわからないので」
「わかったら帰るの?」
「いいえ。帰えれば死にます。なのでここで人生を送ろうと思います」
もう轢かれてしまってるはずだから。
「そっか、じゃこれから先よろしくね!」
「はい!よろしくお願いします!」
「ね、その堅苦しい言い方やめない?」
「そう言われましても仕事が仕事でしたので。」
仕事柄新人の時にある程度叩き込まれただけあって私生活でも抜けなくなってしまった
「それとこれが好きなので」
「そうなんだ。ね、仕事って何してたの?」
「えっと、秘書です」
「ヒショ、?って何?何する仕事?」
「そうですね、社長、と言ってもわからないですね」
社長、挨拶もできずに。申し訳ございません
って、もう言えないのですけれどね
「わかんない、でも楽しかったんだね」
「ええ!物凄く」
「では、魔法も基本的に覚えましたので」
「ヒサト覚えるのめっちゃ早いからすごいね!!」
「ありがとうございますわ、では行きたいのですがティーファさん親御さんに言わなくてよろしいですか?」
「いいんだよ、いないから、、!」
「あ、それはすみません。考慮すべきでしたね」
「ううん、ヒサトは悪くないよ」
ですが、そんな悲しそうな微笑みでは大丈夫そうに見えませんよ、ティーファさん…
「わかりました、でも荷物はないのですか?」
「荷物、忘れてた!ちょっと取ってくるから待ってて!!」
では、ここから第二の人生ですね。ティーファさんと一緒ですから楽しそうですね!
秘書、転生いたしました 秘書 @toya1108
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