誰しも死とは隣合わせ

 日常が一変してしまう瞬間は、リアルには味わいたくない。でも物語の中でなら読むことで想像し、脳内で体験が出来てしまう。自分の中に蓄積されている記憶や感触、匂いを材料にしてさぁイメージしながら読んでみましょう。
 もうすぐ夏は終わりますが、まだまだ残暑かな。涼しくなれる部類では無いですが、中々に考えさせられる要素を含んでいる小話と思いました。人間の心に潜む闇、誰しも持つ鬱屈。ソレが外か内へ向かうかは人それぞれ。でもどちらもきっかけは、ほんの些細な事なのかもしれません。
 この物語はバッドエンドですが、えぐい描写は少なく、こういうジャンル読んだこと無いなって人も手に取りやすいと思います。オススメです!