『やましんさんとだにさん』
やましん(テンパー)
『やましんさんとだにさん』
これは、おとぎ話です。
ある晩のこと。
だに母さんが言いました。
『さあ、お食事にやましんさんとこに、ゆきますよ。』
『わあ。ごはんだ、ごはんだ。』
『はい、はい。ちゃんと、ソースと、スープを持ちましたか?』
『は〰️〰️い。』
『では、行きましょう。』
『ねえ、母さん。最近のやましんさん、まずい。』
『あら、気がついてたかい。さすが、母さんの子どもだわ。』
『そういうもんだいではないかと。ドクター・だにーを、連れてこうよ。』
『あのかたは、気難しいし。報酬が高いから、やましんさん、かわいそう。でも、あまり、悪いものが混ざってると、心配ね。』
母さんだには、ドクター・だにーを連れて行きます。
『はあ。こいつが、おたくの食糧、やましんかね。ちょっと、古いね。』
『まあ、もう、65歳過ぎてます。最近、風味が落ちていると、子どもたちも言いまして。子どもたちの毒になると、いやだと、思いまして。』
『よろしい。調べて、しんぜよう。』
やましんちでは、かつて、ねずみさんがたくさんいたじきがありましたが、やましんが、最新兵器で、猛烈な反撃をしたため、だにさんの居場所は、だんだん、なくなってはきたのですが、まだ、この一家は、がんばっていたのです。
『ぷち………、ふむ。ふむ。こおれは、なんとお。いや。ははあ。むむむ。』
『せんせ、いかがですか?』
『よろしくないですな。血糖値がちと高いのは、ちょうど良い味として、悪玉コレステロールが高いのは、われらにも、宜しくない。また、この、やましんさんは、腎臓が良くないようですな。老廃物が溜まりやすい。したがって、あまり、品質が良くないようですな。できれば、引っ越した方が良いかと。』
『まあ、やはり、そうですか。でも、旅に出るのは、大変だしなあ。』
『うむ。まあ、こどもたちの為には、新しい食糧を探した方がよいですな。でも、まあ、まずは、せっかくだから、頂きましょう。ぷち。』
『そうですわね。まずは、お腹を一杯にして、考えましょう。ぷち。』
『わあ〰️〰️〰️〰️い。いただきます。ぷち。』
『やったあ。ぷち。』
『お腹減った。ぶち。』
その晩は、なんだか、いつになく、痒くて、やましんさんは、かゆみ止めローションをたくさん塗り、さらに翌日には、掃除機かけたうえ、スーパーで、『だにさんアンニュイ』を買ってきて、寝室に置きました。
その先の、だに母さん一家の行方は、わかっておりません。
おしまい
『やましんさんとだにさん』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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