最終話

 また、朝がやってきた。スマホのアラームを止めて、身支度をして学校に向かう。いつもと同じ道、同じだけの電車の込み具合と信号の待ち時間。何も変わっていない。その中で変わらず私が私であることが嬉しくてたまらない。

「おはよう」

 後ろから、大きくて私よりも数倍低い声が降ってくる。ドキドキしながら振り返って、深く息を吸う。

「おはよう!」

 今、この瞬間。素の私として笑顔でいられることが嬉しい。

 ありがとう、ハル。私の一部でいてくれて。日常を、おくらせてくれて。

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ハルの日常 @pianono

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