1章 黒の王と対峙する異世界勇者
多くの兵士が勇者の盾となり散りアルカトラスはもはや屍が積もる惨状になっていた
剣の勇者は眼前に立つ黒衣の優男を睨むも優男は意に介さず不敵に笑う
「あのー?言っておくけどさ~、君達って僕を倒すことはまず無理だから言っとくよ?言わないと面倒くさいから…このまま回れ右して帰るなら僕も…僕の配下も手を出さないからね?」
優男がめんどくさそうに手扇ぎをしながら勇者たちを諭す
この言い分にキレた戦斧の勇者がハルバードを握り締め黒の王へ攻撃を仕掛ける
黒の王は呆れ返るかのような面持ちで配下を下がらせた
「あのさぁ、多分言っても聞かないだろうとは思ったけどここまで馬鹿だと思わなかったよ」
黒の王の左手が暗黒色に輝いた
黒の王に迫るハルバード
【夢幻闇蝕】
戦斧の勇者は黒の王の眼前で時が止まったかのように静止した
「あー、面倒くさいから言うよ、この子死んだから残りの若者は回れ右オススメするよ?どうする?」
戦斧の勇者は永劫の深淵を何者かに蝕まれながら存在が消失した
この事態に残りの勇者は半狂乱を起こす剣の勇者は残りの勇者に対して王都に戻るよう諭す
不意に黒の王は剣の勇者以外の首を両断した
そして不敵に笑う
「今更返すわけ無いだろう?最初に僕は君達に保険を用意してあげたんだよ?それをはんこにして矛向けてきたのは君達じゃないかwww」
剣の勇者は黒の王に対し睨みながらも構えを崩さず黒の王に問う
「どうしてあんたは、善良な市民を街を犯すそして我が物顔で…お前は必ず俺が倒す!!!」
黒の王は少し考える素振りをする
「なんでってか…それは強き者が支配する負けたものに口なしって言うじゃん(笑)君達は僕との戦争に負けたよってこの場所は僕のものゆーても僕に矛を向けたものは殺したけど、君達にも用意した保険を使って他国に移り住んだものもいるよ。よくいるだよね~勘違いバカが…じゃあいいよ僕が降参したら君の勝ち僕はこの土地を君達に返却するよそれでいいかな?」
勇者はグツグツ煮えたぎる何かを抑えることができなかった
「お前を見逃すことはない!この手でか屠るお前の首を持って帰るそれが俺達いや、俺の勇者道だ!」
「君、あれだろ、この土地を開放するじゃなく僕を倒す打倒すること前提だよね?(笑)
まぁいいけどさぁ、僕が喋ってるのに攻撃するとかマナーなってないよ(笑)まぁ今君の剣先持ってるからいいんだけど」
黒の王は笑顔のまま剣の勇者をヤクザ蹴りで吹き飛ばす
「身勝手な正義でかつ何が正義かも分からないおこちゃまにもわかりやすいよう言うと!勝ったほうが正義だからか君に勝ち目はないイコール僕が正義理解してねもう言わないよさぁ!!一方的な処刑タイムといこうか!」
地に付した勇者の髪を引っ張り起ち上げると回し蹴りを浴びせ転がった瞬間に【ダークボール】を浴びせそれを20回ほど繰り返す
「もう、声も出ない感じかwwwその目に免じて一瞬で終わらせてあげる。」
【蝕滅〈ディストエンド〉】
剣の勇者は魂も存在も消滅した
「僕も元人間だけど、何年何百年経とうと変わらないか(笑)正義の正義もわからずに植え付けられた内容に疑問も感じず生死があるこの世界で絶対勝てる思い込んでいざ死が直面すると狼狽える…ホント人間って馬鹿だなぁ(笑)」
すると執事服の初老の男性が独り言を発する黒の王に言及
「貴方様が言えた義理でないですが、私も同感です。人とは集わなければ自意識を保てない生き物彼らはそうして発展し衰退しての繰り返しです貴方様は優しいですが彼らから見た我々は諸悪そのもの人とは誰しも悪を作りたがる生物なのです。この数百年何人も同じ過ちを繰り返してる人種というより何も関係ない異世界より来た来訪者頼みそして来訪者は悉く聞く耳を持たない世間知らず…私としてはそういう有象無象は何も言わず処理するのが良きかと思います」
チラッと黒の王が執事に振り向くとチョップをいれる
「話が長い!!!僕もサジェスに言えた義理もないけど、来訪者は生死が関わる世界から来るものばかりではない、だからか僕は優しさで言っているだけだ!本当にこの大陸滅ぼそっかなぁ(笑)気分が悪いからwww」
サジェスは呆れ半分で黒の王にお辞儀する
「貴方様が望むことであれば我々ブラックラウンズは貴方様の野望を全力で補佐します。」
黒の王は踵を返しアルカトラスの宮殿に帰っていった。
黒の王は笑っていた
白の王と黒の王 @stormcatddi
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