JKのダイエット失敗談
一ノ瀬 夜月
第1話
「これは、かなりヤバいかも」
体重計を見つめながら、私はそう呟いた。元々の体重は47キロだったが、今回、表示された数字は52キロ。たった3ヶ月で5キロも増えてしまったのだ。
「部活を辞めてから、運動してないから、当然といえば当然だけど...」
実は、私は3ヶ月前までテニス部に所属していた。でも、引退試合が終わり、部活を引退した。それからというもの、受験勉強に専念していて、ろくに運動しなかった。
その結果...体重5キロ増加。自分の身長を考慮しても、これは、ぽっちゃりの部類に入ると思う。なので、私は決意した。
「ダイエットをしよう」と。
そうと決まれば早速、ダイエットについて調べてみた。軽くインターネットで調べると、ダイエットは大きく分けて、「食事制限」と「運動」がある事が分かった。
「さて、どっちにしようかな?」
どちらも併用することもあるらしいが、何も私は、10キロも20キロも痩せたいわけではない。最低3キロ、理想は5キロ痩せられれば良いのだ。
考えた末、私は「運動」を選んだ。食事制限にすると、家族に迷惑をかけるかもしれない。加えて、今の私の生活リズムの中では、食事制限がしずらいのだ。
どういうことかというと、私は、学校から帰ってきて、塾やアルバイトに行く前に間食を挟む。その後、塾やアルバイトから帰ってきてからも、間食を挟んで勉強する。
このように、一日四食となっていて、その中のどれもが欠かす事が出来ない。というような理由があって、食事制限は無理。なので、運動に決めた。
次に、どのような運動をするか考えていた。さっきも言った通り、私は受験生なので、あまり時間がかかる物は出来ない。
あれこれ考えながら、インターネットで調べること数分後...
「とりあえず、ランニングかなー。」
そもそも、ダイエット以前に、屋外に出る機会が減っていたので、外で出来る物にしたかったのが本音だ。とまぁ、その話はさておき、次はランニングコースと時間を決める。
これは、おおまかに決めれば良いので、あまり手間がかからない。
「 時間は、朝起きてすぐの5時半くらいかな?そして、コースが家の近くの街道、2キロ
ちょいで...」
走る場所と時間が決まったので、早速明日からはじめてみよう。というような事を考えながら、私は眠りについた。
その後の一週間、私は一日も欠かさずにランニングを続けた。途中で歩きたくなる気持ちを堪え、朝の寒さに耐えながら走った。
一週間経って、自分でも痩せている実感があったので、体重計に乗ることにした。しかし、表示されていた体重は51キロ。
「痩せて入るけど、1キロしか減ってない。
こんなの誤差の範囲内だ。」
納得のいかない結果だったので、私は別の運動に切り替えてみることにした。
次に試すのは、縄跳び。実は、私は縄跳びが好きで、特に二重跳びが得意なのだ。でも、私が縄跳びを選んだ理由はこれだけではない。
縄跳びは、スペースを取らないから、
家の前で簡単に出来るという利点がある。まぁ、細かい説明はさておき、実際にやってみた。
しかし、結果は惨敗。なぜかというと、朝からうるさいと近所から苦情が来てしまったのだ。なら、場所を変えて、公園でやるのはどうだろう?と考えたが、それも無理だった。私の家の近くの公園は、どれも住宅地の中にあるので、どこでやっても近所迷惑になってしまうのだ。
結局、縄跳びはできる場所が見つからずに断念。他には、筋トレなども試したが、三日坊主になってしまい、だめだった。
こうして、私のダイエットは、失敗に終わった。失敗した主な理由は、自分の意志の弱さだと私は思う。なので、今、ダイエットを頑張っている人に伝えたい。
例え辛くても、途中でやめたくなっても、諦めずに頑張れば、絶対に痩せられるはず。だから、頑張って欲しいです。応援しています。私からは以上です。
JKのダイエット失敗談 一ノ瀬 夜月 @itinose-yozuki
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