スマートフォンと話したいんじゃない。

ヲトブソラ

スマートフォンと話したいんじゃない。

スマートフォンと話したいんじゃない。


 長い、長い、“0”と“1”の羅列から始まって、最後は五文字で終わった。自分でも“古風”と呼ばれる人間である事は理解している。しかし、未だ慣れないのは“大切な想い”までもが、仕事のメールと同じ着信音で伝えられる事。人生や心の半分、いや、半分以上を割いて歩いていくのだから、面と向かって教えて欲しい感情がある。目を見て伝えられなくて、何が愛しているだ。そんな恋が、想いが、長続きするものか。


 次に想いを伝えられる事があるのなら、スマートフォンが伝える恋では無い恋がいい。


おわり。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

スマートフォンと話したいんじゃない。 ヲトブソラ @sola_wotv

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ