ワードを知らなければノートーク

  2年2組 丹後 瑛太

 ぼくの夢はハリウッドスターになることです。そのためには英語をしゃべれるようにならなければなりません。だから、ぼくは幼稚ち園のころから英語をべんきょうしています。

 夏休みは学校の宿題とはべつに「TOFECスコアアップ英単語ハイスピードマスター 厳選2743」を読んでべんきょうしました。この本にはTOFECというテストによく出てくる英単語が2743個も書いてあります。

 さいしょぼくは2743なんてちゅうとはんぱだな、2800にすればいいのにと思いました。でも57個ふやすとページもふえて重くて持ちはこびしにくくなるし、紙もインクもたくさんつかうので値だんも高くなります。本当に大せつな英語だけを選んだんだな、すごいなと思います。

 たとえば2741はspreadsheet、2742はgrievance proceduresです。ぼくも大せつなものだけを選ばないとスターになれないでしょう。

 ぼくはえんぎやきゃく本のべんきょうも少ししています。でもほんばハリウッドでべんきょうしたほうがいいにきまっています。だから英語をべんきょうしないといけません。

 ハリウッドにはゆうしゅうなスタッフがそろっていて、ぼくのような夢をおいかけるねついのある若ものも世界中からたくさんあつまってきます。ほんとうは今からアメリカに行きたいけれど日本にはぎむ教いくというものがあって、中学校までは学校に行かないといけません。なんでなのかわかりません。でもしかたがないのでぼくは中学までは日本の学校にかよいます。

 中学校を出たら高校には行かずハリウッドに行きます。日本の学歴社会にはセイ・グッバイです。日本で芸能プロダクションに入って子役をするつもりはありません。そんなヒマがあれば英語をべんきょうします。文法なんてのはどうにでもなります。単語を知らなければ話になりません。だからぼくはいっぱい単語を覚えます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

絶対に真似してはいけない読書感想文 アカニシンノカイ @scarlet-students

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ