第7話 癒しの空間へ、再び


「そんな相手よりも楽しまないとね」

 私は両親をスーパー銭湯に誘う。

 少し歩くのが遅くなった両親と以前来ていたスーパー銭湯に誘う。


「いいの? こんな場所に連れてきてもらって」

「いいのいいの。お父さんも楽しんでよね」

「ああ」

「ここのスパ銭きれいで癒されるんだから。修羅場に立ち合わせてごめんね」

「いいっていうのに」

「ああ。もっといい男探してこい」


 お風呂入ってジャグジー入る。

 腰刺激のジェット水流と足つぼを刺激する。

 

 ジェット水流にもまれて体がほぐれていく。

 ミスト浴びて、サウナに入り、肺の中まで蒸気を取り込む。

 っていっても私はあまりサウナが得意ではなくって3分もいないんだよ。

 ウチの母は何分でもいられるらしい。すごい特技だと思う。


 それでもその後入る水風呂が気持ちよくて、なんだか自然と笑えてくる。


 10以上あるお風呂を堪能して脱水にならないうちに着替えを済ませる。


 お水は飲んでもいいらしいので無料の水をいただきつつ次は身支度。


 ドライヤーかけて

 化粧水と乳液をつけて最低限の化粧をした。


「ツルツル」

 おもわず声を上げてしまう。そして心なしかもちもちしている。

(ケアはしっかりしよう!!)


 その後、漫画見て

 提携しているらしいセラピー各種を受けれるだけ受けてみる。


 リラックススペースに肌年齢を測定する機械がある。

 今の時期だけに消毒液も置いてあるし、

 2台ある機械は二つとも空いている。


「やってみるか」

 肌につけて待つこと20秒。

 レシート上になって印刷された結果は32歳。母は52歳

「あら、10歳若いわ」

「すご」


 お肌もお疲れ気味。よく眠って保湿をしっかりしましょう。

 ……機械にも注意されるレベルでひどいものだ。

 アロマセラピーして

 小顔施術してもらって

 足つぼマッサージしてもらう。

 ネイルしてもらう。やっぱり癒しやわー



 可愛いと評判のホテルにも宿泊予約できた。今度は2部屋だ。


 扉を開けるとびっくりする。

 部屋の絨毯からしてやはりフカフカだ。


 ソファーもベッドも

 もふもふしている。

 家のクッションではないけど備え付けのピンクのクッションに

 抱きつき柔らかさに癒される。


 ギューッと抱きつくと多少収縮はするが、ふっかふっかのまま。

 それは最高級クッションだからかも。


 フカフカ、まっふまっふして柔らかい。

 だからかもしれない。触れていると安心する。


 ギューッとする。

 幸せがあふれていく。


 しばらくすると私の心が暖かくなる。


 穏やかになる。

 さぁ、新たな出発だ。


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ふわふわデトックスのちおしゃれ  完 朝香るか @kouhi-sairin

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