やっぱりそうなる
物作りって楽しい。材料を集めて手順を追って処理して魔法によって思い通りのものが錬成された時の達成感。これでは作るのが楽しくなるのは致し方ない事。
魔女が使いそうな大鍋に水を張り、収納魔法内にある上級薬草のレイライ草を時間加速させ乾燥させる。
次に乾燥した薬草を細かく刻み布袋に入れて口を縛る。その薬草袋を大鍋に入れて火にかけ沸騰しないように気を付けながら魔力を流し込みながら撹拌する。
「このままでは苦そうだからとりあえず定番のハチミツとレモン汁を加えてみよう」
レシピにない物を加えて失敗したらどうしようかとも思ったけれどもそれはそれで失敗しても実験としては楽しいから続けてみた訳なんだけど…
ひたすらに魔力を流し込み撹拌してたそれはやがてエメラルド色の淡い光を放ち収束する。
スキルのおかげか何なのかわからないが体感としてこれで完成と直感が告げる。
「よし出来上がり!」
大鍋から薬草袋を取り出し粗熱を取ってから前もって作ってあった回復薬用の小瓶に1つ詰め替えてみる。もちろん小瓶には劣化防止の魔法が付与されているし簡単に割れないように硬化の魔法付与も対策済みだ。
「さて出来栄えはどうかな?鑑定…」
エリクサー 女神の子リトにより作られた
魔法薬。効果…申し分なし
「やったー!大鍋いっぱいのエリクサーの完成だー!ってなるかいっ!!」
わかってるよ…面倒くさくて大鍋いっぱいに出した水が精製水じゃなくて魔法で出した水だからきっと神水だったんでしょ…
えーえー、魔力を流し込みながら撹拌する作業もそのまま神力を流し込んだから…
「この体…便利でもあり時に凄く不便…」
結局この後、聖域にある湧水を大量に汲んできてエリクサーを薄めに薄めて回復薬(大)にしたリトであった。
☆☆☆☆☆
年末年始思いの外忙しくて…中途半端になってしまいました。
来週からまた頑張ります……(泣)
どうやら新しい人生のやり直しは神生になるようです。 @umikurage
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