第9話 タッくんは半熟より固ゆで玉子が好き

天の声は言った、

「タッくん、祖父じいじの買ってくれたミニカー、ポイしちゃダメでしょっ!」

天の声はオレに黒いミニバンミニカーを押し付ける。


オレは、

「うるさいなァ、オレはバトルに負けた車には興味がないのだ!」

と、ミニバンミニカーを放り投げる。


「ほら、コッチも!」

天の声お母さんは今度は、青いホットハッチミニカーを持ってくる。

オレはそれも興味がない様に放り投げる。


突然、今度は峠道が声を上げた。

「タッくん!カズくん!ゴメン!トイレ!」

いつもの峠道お父さんは立ち上がるとトイレへ向かって行った。


お母さん天の声

「ユミちゃん、夕飯の支度が出来たからお家に帰ってきなさいって、ママが言ってたわよ。」

「は~い!」

と、ユミは返事をした。

「じゃぁ、またね、タッくん、カズくん!」

ユミはカズヤの方だけを見て挨拶をして帰って行った。

オレンジのミニカーを持って・・・


トイレから戻ってきたお父さんいつもの峠道

「タッくん、カズくん、もうお父さんの背中で遊ぶのは終わりにしようか。」

「そうだっ!今度の誕生日にイイ物を買ってあげよう!」

「“スロットカー”と言って自分でミニカーのスピードをコントロールしてサーキットを周回するオモチャだ、面白いぞぉ!」

お父さんは悪戯っぽく笑った。


お母さんは

「さあ2人とも、お風呂に入ってから御飯にしましょう!」

「ほら、ミニカーを片付けて!」

オレとカズヤ双子の兄弟愛車ミニカーガレージおもちゃ箱へ戻すと、

「今度は、サーキットでバトルだ!」

と、目と目で語り合った・・・


おわり


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Midnight Run わたくし @watakushi-bun

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