【99:似たような作品が続いてしまうのは、成功体験による弊害か】

 ネットをプラプラしているとき、『成功体験』という言葉を見つけました。別に執筆関係の話ではなく、違う話だったと思いますが、もう覚えていません。

 ここではこの四字熟語(かどうか知らないけど)だけ借ります。


 一つ、大きな当たりくじを引いてしまうと、次もその次も同じことを繰り返してしまったり、また見ていた他人も同じことをしてしまうことがありますね。実際は真似っこみたいなものですけれど、今に始まったことでもありません。

 

 平成初期の頃だって、冒険ファンタジー作品が当たれば、みんなそうした作品を書くようになりましたし、一人称作品が当たれば、同じくその手法を用いて作品を書くようになりました。

 他人の影響を受けるのは別に珍しいことではありませんし、創作する上での原点です。最初はみんなそこからスタートですよ。


 でも、やはり、そうした作品が売れたからこそ、他の人たちが影響を受けるわけです。売れなければそんなことは殆どありません。

 だってわざわざ不人気になる作品なんて書きませんから(あくまでも趣味の範囲として書くのは別として)。


 タイトルにある『似たような作品』の種類は面倒なので書きませんが、いわゆるみんながよく知っているあんなやつやこんなやつです。今もまだ、人気が高そうですね。

 素人作品でも、書けば読まれるから、そっちに気持ちが行ってしまうのです。二番煎じ、三番煎じどころじゃありませんが、もはやそんな言葉すら何の意味も持たないほど繰り返されています。

 読まれたいのは当然ですし、プロ・アマ問わず作家として活動する者からすれば、純粋な願いでしょう。そこは私だって理解できます。

 

 こうした作品、趣味だけ書くだけならば別に構わないと思います。好きなだけ書けばいいのです。周りの評価など気にしないで。

 でもプロを目指すのであれば、まずそこから脱却する努力をして欲しいです。あっ、そうするとかえって売れなくなる可能性もあるのか。あっさりクビになっちゃいますから、ここも難しいですね・・・。

 

 なので売れた後で良いですから、、チャンスがあれば全く異なる方向性で成功することにチャレンジしてもらいたいです。プロの作家さんならば、それくらいの冒険心が欲しいです。だって、アマチュアから見れば、憧れの的なのですから。

 そうやって新たな成功を生み出すことで、別の誰かが影響を受けて・・・って、結局ループしちゃうな。うまいこと結論が出できませんね(ごめんなさい)。

 

 終わりが見えなくなりそうだったので、ここで打ち切っちゃいますけれど、ともかく成功体験に影響され過ぎているなと、そんな様子を感じます。

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