【97:派閥とカーストとグループ】

 たまたまネット上で見かけたのですが、WEB投稿者同士のグループというか、派閥があるとか。その中にはカースト制度みたいに上下関係があるとか。

 どこまで真実かは私にはわかりませんけれど、ネットを通じて仲間を見つけ、巨大勢力みたいになるのがあるのでしょう。話題性のある存在になりたい願望は、昔も今も変わりません。

 そうした勢力に属することで、優越感が芽生えるものなのですよ。悪く言えば数の暴力です。


 当初は対等の仲間であっても、自然と上下関係が生まれてきますし、当然誰それにつくとか、つかないとか、そんな権力争いが生まれます。これ、人間が持っている性(さが)みたいなもので、別にWEB投稿者たちのグループに限定するものではありません。

 何らかのきっかけで芽生えて、それが成長していくものなのです。

 

 ここからはあくまでも私見ですので、不快だったら読み飛ばしてください。

 こうしたグループは面倒くさいだけと思っています。自分だったら付き合いの方に神経を使うことになって、執筆どころじゃなくなるでしょう。次第に楽しかったものが楽しくなくなってしまうと思います。

 結局こうした争いに嫌気がさして、筆を折ってしまった(の表現は古いから、キーボードをたたき壊してしまった?)作家さんたちもいるような話もありました。それ、わかりますよ。

 何か『コレジャナイ』と気付いたときには手遅れになっていて、どうにも立て直しが利かなくなっていて。

 

 自分も本格的に執筆に復帰する前は、ネットを通じてある趣味のグループに属していました。属していたというよりも、元々は立ち上げメンバー側だったのですが、やがておかしな権力争いが生まれて、最終的に追い出されるような形になってしまいました。

 自分についてきてくれた人たちもいましたけれど、やっぱりしばらくその趣味が楽しめなくなりましたね。再び取り組むまでに十年以上の歳月が過ぎていました。

 結局、乗っ取った側もその後自然消滅したようですから、まあ、そんなものです。


 二十代の後半にこんな経験をしているので、WEB投稿作家さんたちのグループには、誘われても絶対参加しないのです(ブログ時代に何件か誘われましたけど、それらは全部お断りしました)。

 あくまでも、素人が個人の趣味で書いているだけ。いつも『素人』や『個人の趣味』を強調しているのは、変な虫についてもらいたくないからです。

 自分の好きなことは個人で楽しむ。それが一番です。

 知り合い程度の関係であれば良いと思いますが、深いつながりはもちません。これはここまで生きてきた中で身に着けた距離感で、それがお互いの為でもあると考えているからです。

 歳を重ねるほど、距離感を考えて付きあうことの大切さが身に染みるものと思います。

 

 若い人たちの中には仲間を見つけたい気持ちが抑えられない人がいるのもおかしくありません。若い頃って、案外そんなものなのです。きっと自分も今の時代、三十歳くらい若かったら同じことを試みたと思います。やっぱり三十年ほど前は同年代の仲間、欲しいと思っていましたから。

 

 でもくれぐれも人間関係には気を付けてくださいね。騙す人間もいます。裏切る人間もいます。

 全員が善人ではありません。

 少しでもおかしいと感じたら、さっさと逃げてください。自分の大切なものを守る方が最優先です。


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