【70:オリジナリティ不足】
更に前回および前々回からの続きになります。
オリジナリティが不足しています。
そもそも若い書き手ほど、その発想自体が「無」に近くないかと、かえって心配になります。
そんな話をされたとき、まさか「?」が飛んだりしないですよね・・・。
黎明期だった90年代、既存作品は殆どなかったから、参考資料を集め、自分の力で舞台となる世界を組み立て、自分しか書けないオリジナルを強く意識して、物語を構築していました。
つまりは『研究と開発』です。
言い換えれば、手にする作品、みんな努力のたまものでした。
ですが今は『研究と開発』が乏しくなったのではないでしょうか?
何しろ『テンプレ』などという言葉が当たり前に幅を利かせているくらいですからね。
説明はいらないでしょう。
書き手側にしても、読み手側にしても、そして更に出版社側にしても。
オリジナリティの発想が育たなくなり、手ごろで人気のあるテンプレを拝借し、幾つかのアイディアを取って付けて、作品を形作るようになったと言われても、仕方が無いと思いますよ。
二十年以上も昔、PC用ベアボーンを買って、あとはちょっとだけ足りない部分を補って、最後にOSを入れてPCを作ったことがありますけど、今のラノベのベースになるものって、テンプレというか、ベアボーンそのものです。
正直、安易な量産型になり下がったことで、作家や作品の質も低下。
だから使い捨て状態になるのではないでしょうか?
黎明期の作家さんたちも身を潜めてしまったかたがたが多いですけれど、こんな今こそ、ここぞとばかりに新作を発表して、存在感を示してくれないかと、密かに願っています。
しつこいですが、もう一丁! いきます。
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