【47:名作から駄作に堕ちることを考えてみた】
人気作品でも、ある時、駄作に堕ちることがあります。これは昭和時代のコミックなどもそうでした。あれほど一時期人気のあった作品が、いつの間にかズルズルと後方に落ち、そのまま打ち切り。まさかの転落劇が実際に何度もありました。
何故そうなるか。これ、長くなりすぎたからだと思います。長すぎたことで時代の変わり目に気付くのが遅すぎたのでしょう。何とかしようと展開を変えたのもありましたけど、やっぱり消えました。
だから適当なタイミングのところでスパッと完結。それが名作として何十年も読み継がれる作品なのではと思います。
十年以上、更には二十年以上、読み続けている作品(コミック・ラノベ問わず)が幾つかあります。
つまりその時点で長いことは確定しているのですけれど、長くなってしまったことで、こちらも飽きてきてしまった作品も結構多いのです。加齢とともに感性が変わってしまったことも原因の一つでしょうが、何よりも進まない展開や、理解しづらい展開(頭がついていかないのです)なども、幾つかの作品で見られました。話が進まない上に、時系列が途中から滅茶苦茶になっているのは、正直、きつかったです(新刊も数年くらい出ていないから、作者も興味が薄れているのでは?)。
あとは・・・マンネリでしょうかね。読み始めた当初はそれも良かったのですけれど。この辺りは先に書いた感性の変化が関係しているのだろうと思います。
長すぎる作品のデメリットとして、新規ファンが入りにくいのがあると思います。特にライトノベルは長編になるほど敷居が高くなると感じます。追いつくまで、お金も時間もかかります。
そこまで苦労して読みたい作品かと考えれば、よほど興味を覚えないとなかなか手は出しません。
長く作品を続けるということは、新しいファンの獲得よりも、既存ファンの保持になっていないかと感じます。実際、商業利益的にも新たな作品を書き始めたり、『新』などをつけてまた最初からスタートするよりも、そのまま積み重ねた方がメリットがあるのかも知れません。
いったんけじめをつけたことで、ファンが離れるということもありえますから。
もちろん大長編でも変わらず新しいファンを獲得し続ける作品は多々あると思います。そうした作品は常にアップレートを続けているのでしょう。
だから飽きることなく、読者の心を惹きつけてやまないのだろうと思います。
カクヨムであろうと、他のWEB投稿サイトであろうと、長く続けている人気作品はこのアップデートを欠かさないのでしょう。だから衰えることなく、常にトップレベルを快走しているのだろうと思います。
言うなれば作品そのものが、飽きることのない新たな冒険をし続けているようなもの。いわば作品が生きているのだと感じています。
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