【番外編 その1:まずは三十年、書き続ける】

 三十年!

 人間に例えると、三十歳は自立の年とも言われています。

 何事もそれくらいの時間がかかるのでしょうけれど、そこまで難しく考える必要はないでしょう。

 あと三十歳って、十代の人たちにすればまだまだ先のように思えるでしょうけれど、あっという間です。

 更に言えば二十歳になってしまえば、そこから三十年後の五十歳になるまで、早送りみたいな人生になりますよ。

 私ももうじき、人生が半世紀に到達してしまいます。


 さて中学生の卒業間際に執筆を始め、私の方は三十年を超えました。

 ホント、こんな年齢まで続いたなと思いますけれど、それはやっぱり書くことが好きだから。

 他に細かい理屈などいりません。

 まあ、他のことについてはさっぱりだったのもあるでしょうけど。


 この思いの根本にあるのは、執筆に対しての強い興味です。

 何事においても、この興味こそが一番のエネルギーになるのだと、半世紀近く生きてきてようやく理解できるようになりました。


 ですが大変なのは、その興味を保ち続けること。

 これまでたくさんのことに興味を抱きましたし、時間とともにたくさんの興味を失くしてきました。

 それでも執筆への興味だけは、今も保ち続けています。


 だから長く執筆を続けていきたいのなら、興味を持ち続けること。

 それを重要視して欲しいです。


 ならば、どうすれば興味を持ち続けることが出来るのか?

 適当な答えになりますが、それは人それぞれだと思います。

 何故ならそれは各々の気持ちの問題になるので、誰かにどうにかしてもらうものでもありません。

 自分のことをどうにかできるのは、最後は自分しかいないのです。

 

 興味があるから、好きになれる。

 興味がなくなれば、好きではなくなる。

 根本にあるのはそのことなのだと、頭の片隅にでもとどめておいていただければ幸いです。

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