【40:デビュー一年目とは?】

 様々なルートを経てデビューすることになった作家さんたち。

 一年目はとても重要な育成期間ではないかと考えます。

 もちろんデビュー作がいきなりガツンと大当たりすることもありますが、まずはデビューしてから最初の一年、死に物狂いで頑張らなければならないと思います。

 むしろ踏ん張りどころです。

 言うなればいきなりボスキャラと戦うクライマックスです。

 

 日本語には『石の上にも三年』のことわざもありますし、世の中のお仕事も最初の三年が修業期間みたいなものと思います。

 その間に社会人としての常識や教養を身に着け、経験を積み上げていきます。

 一方で三年以内に見切りをつけて、他所へ出ていく人たちも後を絶ちません(私も前の仕事、辛うじて三年ちょっと働いただけで、サヨナラしました)。


 ですがプロ作家の世界は甘くありません(プロになったわけじゃないけど、それくらいは感じます)。

 何しろ作家さん一人に対して、多くのお金が動くはず(利益・損益を含めて)ですから、そんな悠長なことは言っていられないのです。

 ヒットすれは更に大きなお金が動きます。

 

 そのため短期間で身に付けなければならないこの業界の常識や教養、作家としての素養など、その他もろもろたくさんあることでしょう(むしろ自分のためにも身に付けなければならない)。

 それこそ異世界に転生したように、知らないことばかりです。

 

 もちろんその間には並行して従来のお仕事(就業中の人であれば)もこなし、また作品の打ち合わせや修正作業など、過密スケジュールでやることだらけです。

 かなりハードな生活になる覚悟が必要です。


 それでもプロ作家になるということは、目標にしている人たちにとって、何にも変えられない大きな願望であるはずです。

 強い志があるのなら、この程度のことでは負けないと信じています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る