【33:ライトノベル作家は、最近の声優事情と似ている】
時々、ネットニュースなどで見かけたり、またアニメファンのコメントなどでも見かける話なのですが、今の声優さんたちは似たような声質ばかりであると。
実際、私もアニメを見ていて、以前から同様のことを感じていました。
区別がつきにくく、時にはこの人と予想を立ててエンドロールを見ると、全然知らない新人さんであったとこともありました。
だから同じ声質であれば、よりギャラが安くて若い方へとシフトするような話もありました。
そのため入れ替わりが激しくなり、ちょっと売れていた感じの声優さんも、僅か数年程度で見なくなってしまうのでしょう(引退表明はこういう理由もあると思われる)。
これ、ライトノベル(ライト文芸と呼ばれるものも含む)業界 も、同様の状態なのではないでしょうか?
もちろんそれぞれ個性を出し、工夫もこらしているものと思います。
だからこそ、アニメ化やコミカライズなどへもつながっているわけです。
それでも、どこか脱し切れていないのではないでしょうか?
私は詳しいわけではないですし、実際に書籍そのものは殆ど読んでいませんが、目に映る『説明文っぽい長いタイトル』やあらすじ、アニメ化された際の紹介文などを読むと、似て非なるものと言い切れるのかどうか疑問です。
もちろん十巻以上も続く人気作品もありますが、むしろそうした作品はそんなに多くはないでしょう。
生み出された作品が、読者の心に定着しづらい時代になっているとも感じます。
似たようなものであれば、他に幾らでもある。
それならば出来るだけ新鮮な作家さんを使って売り出したい。
鮮度が落ち始めた作家さんは、悪いけれどこの機会に戦力外。
ここまで極端な考えではないでしょうけれど、作家さんの入れ替わりが激しいことからも、戦力の入れ替えが計画的に行われているはずと推測します。
悪く言えば、殆どのライトノベル作家さんたちは、格安の使い捨て商品なのでしょう。
プロの世界はとても厳しいと、素人の私でさえわかります。
そんな世界に足を踏み入れるわけです。
デビュー時からいきなり窮地に追い込まれたようなポジションとなりますが、一人でも多くのライトノベル作家さんたちが株を上げ、寿命の長い作家さんになってくれることを願っております。
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