【14:発表の場すら持てない作家さんの方が多かった時代】
文芸に特化したWEB投稿サイトが立ち上がる前、個人の力で作品を発表することは、中々ハードルの高いものであったと感じます。
私が高校生時代にあたる平成の初期ですと、何らかの同人誌を作って販売するような文芸サークルや、学校の文芸部などに入っていないと、活動の幅はとても狭いものとなっていたと思います。
あくまでも自分の経験した印象からですけど。
私自身、中学生の卒業間際からこうした執筆を趣味として始め、現在に至っていますが、実際には三十歳くらいまで人の目に触れることはありませんでした。
ブログが流行し、自分もそれに乗っかることで、ようやく書き溜めた詩作品や描きおろしのエッセイ作品などを公開できるようになりました。
それまではまさに外界から閉ざされ、ずっと狭く暗い空間の中、いつ光が差し込むかもわからない状態のまま、一人ぼっちで書き続けていました。
このブログが登場する少し前、1990年代中頃くらいからはHPが活用され始めました。
まだたくさん存在するわけではなく、アドレスとトップページを記載した電話帳みたいなムックも出ていたくらいですから、本当に数が少なかったのだろうと思います。
こうしたWEBを活用して作品を発表する方々も既におられましたが、効果は限定的だったと思います。
振り返るとどちらも汎用でしたし、文芸作品の発表に特化するには、まだまだ未熟な点が多いと感じました。
むしろイラストレータさんや写真家さんの方が、上手に活用出来ていたのではないかと思います。
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