【8:より若い人たちをデビューさせたがっている?】
これはカクヨムに限ったことではなく、ひょっとしたら業界全体の風潮なのかも知れないと思ったのですが、より若い人たちをデビューさせたがっているのではないかなと。
特にライトノベル作家さんですと、若くしてデビューの方が多いのではないでしょうか?
売れる売れないは別として、単純に長く活動して貰える可能性があるからだと考えます。
これは企業における新入社員採用や中途採用と似ています。
会社としては、よほどの経験や知識・技能がない限りは、30年を目処に会社のために貢献して貰いたいと考えます。
そうなると必然的に採用ラインは若くなります。
年齢を重ねてからも、相変わらず高い人気を保っている作家さんたちも数多いですが、ライトノベルに限って言えば、どうなるものかは全くわからないと思っています。
実際に私は黎明期からこうしたジャンルに触れ、30年以上が経過しましたけれど、やはりガラリと傾向が変わってしまいました。
私が十代だった頃、大人気だった冒険ファンタジー小説(当時はライトノベルと呼ばれていなかったので、この表現を使います)の作家さんたちも、今では殆ど目にしません。
20周年くらいまではまだ新作やシリーズなどが何とか続いていたものの、次の10年のうちに失速して表舞台から消えてしまいました。
作品が休止扱いのまま、いつ再開されるものかわからないものもあります。
現在でも優れた作品(文章力が高いと思う)と感じますが、今の時代の読者に受けるのかどうかと言えば、受けないと思います。
それくらい30年の年月は、大きく変わってしまうのです。
現在デビューした人たちが、今から30年後に生き残っているかどうかは、ご本人の努力しだいでしょう。時代その流れにシフトしていくことが必要と思います。
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