【7:若者優遇の流れが生まれ始めている】

 カクヨムを通じたコンテストも、現在までにどれほど開催されているのか、私は全く知りません。

 知りませんが、常にコンテスト情報が目につくようになっていますので、溢れんばかりのコンテストが実施されているのでしょう。

 常に何かが開催中で、テーマも幅広く、およそどれもプロを目指す作家の卵たちにとっては、重要な道筋になっていると思います。


 中には年齢制限のコンテストがありますね。

 とりわけ、若い人たちに限定されるようですが、カクヨム以外の他所の場所でも、そうした年齢制限を設けるコンテストを時々見かけるようになりました。

 数はまだまだ少ないとは思いますけれど、若者優遇の傾向が生まれ始めているのだなと、アラフィフの自分から見て思ってしまうのは、仕方のないことでしょう。

 やはり若い人たち向けの作品が現在は主流ですから、同年代かそれに近い人たちがの方が、テーマに沿った作品を生み出しやすいという考え方は、至極合理的だと思います。


 何よりもそうした作品が売れるのであれば、どうしたってそちらへ偏ります。

 コンテストの段階から、利益最重視なのです。

 これがもし、誰でも制限しないいわゆる無差別級のコンテストになってしまいますと、無法状態になりかねません。

 何よりも選考に時間が掛かり過ぎますし、結果的に廃棄される作品が大量に生まれてしまいます。


 もちろん若者ではなく、中年やそれ以上の方々が書かれた作品が、優秀賞に選ばれる可能性だって否定できません。

 でもコンテストの趣旨や、出版社側の目的によっては、初めから年齢制限を行うことは無難な措置であろうと感じます。


 ただしそれならば、公平にミドルやシニア限定のコンテストがあっても良いのではないでしょうか?

 若者にはない人生経験があるのですから、それを積み重ねた人間にしか書けない作品は、絶対にあるはずだと思います。

 

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