【6:同じ傾向な作品ばかりになり、かえって無個性になった】

 しかし、ちょっとこんなことを感じたのです。

 ひょっとして書き手側は、そうした風潮によって暗示にかけられたようになっているんじゃないかと。

 つまり、書き手さんたちは、自分が書きたい作品を書いているのではなく、読み手に受けやすい作品を、無意識のうちに書かされているようにも感じたのです。


 これだけ同じような(長ったらしい)説明文的なタイトル、同じようなベースの作品だらけになると、いつのまにか集団催眠にかかっているみたいにも思いました。

 かつては個性的だった発想、以前は破天荒だった発想が、今では逆に無個性に成り代わったと考えています。 


 現在の若い人たちは『催眠術』に馴染みが薄いかも知れませんけれど、昭和の時代はオカルトネタの一つとしてテレビでも取り上げられていました。

 取り上げられなくなったのは、一種の洗脳行為にも見られるからかも知れませんね。

 90年代は色々とヤバい事件がありましたから。

 まあ、これは余談ですので、ここまでにしておきます。

 

 もちろん書き手側の中にもそのジャンルが大好きで書いている人たちも大勢いるはずです。

 けど一方では、プロデビューのために個性を押し殺して書いている人もいると思います。

 

 だとしても、それはおかしなことではありません。

 本気でプロデビューしたいと思っているのなら、それくらいの執念が必要です。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る