【4:作品のインフレ状態】

 これはきっと読者受けしやすい傾向があるのだろうと思います。

 それこそがよりデビューに近づける作品です。

 少なくとも巷をにぎわせている幾つかの傾向がそれに当たるでしょうし、むしろそれが必須事項になっています。

 だからまず、その道を通ることがマストとなりましょう。

 現在、それらは氾濫状態にあると感じます。

 詳しく知らない私でも、作品紹介を読めばその点だけは理解できますし、逆に言えばそんな私でさえ多いと感じてしまうくらい存在しているわけです。

 変わらず読み手から望まれているのであれば、まだまだこれからも生み出されていくことでしょう。


 どこもかしこもそうした傾向の作品が目につけば、もはや需要と供給のバランスがともにインフレ状態になっていると考えます。

 同時に上昇しているから気付きにくいのでしょうけど、言うなれば存在価値がどんどんと上がっている状態なのではと。

 これは平成初期の冒険ファンタジー小説黎明期の人気とは、また違った人気の上がり方だと思います。

 むしろその時代の経済みたいに、浮かれた状態で価値だけが上がっているような感じもしています。


 ただこの価値がいつまで続くのか、誰にもわかりません。

 いつか暴落した時、その後は何が残るのか、または何が次にくるのか。

 その点は今からとても興味深く思います。

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