日本神話の神々のお話とLGBTという、一見結びつきそうもないものがここまで美しくて切ないお話になるなんて!
出てくる女の子たちみんなが善と悪の部分を持ち、学校という場所でもがいている様子がとてもリアルなのに、トヨウミさんの存在が全く違和感がなく登場するのが素晴らしかったです。
問題が完全に解決されたわけではないけれど、前向きな終わり方で締めくくられていて本当によかったです。
素敵なお話をありがとうございました!
作者からの返信
感想ありがとうございます!
トヨウミさんの存在がちょっと浮いていたかな、と思っていたので、違和感がなかったのは良かったです。
ラストは、問題は完全には解決しないものの、その希望が見えるものにしたくて、あえてあのような書き方にしました。
それが伝えられたようで、何よりです。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
御作、拝読しました。
一見すると無関係そうな、性的マイノリティーという社会問題と民俗学が見事に融合し、違和感なく読み進めることができました。これも中今透さんの優れた表現力の賜物でしょうね。これほど読み応えのあるラブストーリ―は初めてです。
私は性的マイノリティーではありませんが、子供の頃から趣味や好みが他の子達とかなりかけ離れていたので、よく変人扱いされたり気持ち悪がられたりした経験があり、最悪の学生時代でした。自身の個性を莫迦にされたり否定されたりしたことがあるという意味では、晴海さんと香奈さんの辛さが少しは理解できたような気がします。未だに、両親は私が小説を書くことはあまり快く思っていないようですし……(-_-;)
でも、このお話はハッピーエンドですね。お二人の幸せを祈るばかりです。
あと、失礼ながら、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
生きてて良かったと思えるほどの素晴らしいレビューをくださり、本当にありがとうございます。私の拙作には勿体ないほどです。
長くなってしまい失礼致しました。また、他の作品にもお邪魔致します。
作者からの返信
最後までお読みくださり、ありがとうございます!
性的マイノリティの問題と民俗学をうまくミックスして、一つのエンタメ作品として楽しんでいただけたのであれば、幸いです。
レビューの件、こちらこそ、楽しい物語をありがとうございます。
またお邪魔させていただきます。
素晴らしい作品だと思います!
登場人物のキャラやストーリーの展開などもよくできていると思います。
最初のレズビアンがバレてしまった幼馴染が入水自殺をしたら、人魚になっていた!という設定は素敵だと思います。人魚だった彼女にキスをすると、人間に戻るというのも不思議で、どうして戻ったのかという謎を解明していきながら、主人公もその幼馴染のことが好きで、彼女に自分の気持ちを打ち明けると…。波乱の展開にどんどん引き込まれていくばかりでとても面白かったです!
それから、語彙や比喩表現がうまく表現されていて、分かりやすかったです!
どうもありがとうございました!
作者からの返信
最後までお読みくださり、ありがとうございます!
星と素敵なお言葉までいただき、感無量です!
物書き冥利に尽きます!
素晴らしい!!
日本神話の異類婚姻譚と性的マイノリティを掛け合わせたアイデア、異類婚姻譚の悲しい結末をアウンティング問題のメタファーとする問題設定が、ライトなラブストーリーでありながら差別を正面から扱った骨太の物語に集結する傑作でした。
何らかの短編コンテストに出しても十分通用するクオリティかと思います。カクヨムはやはり侮れないですね。
作者からの返信
嬉しいお言葉、ありがとうございます!
本作だけではなく、公開されている作品すべてに目を通していただいたようで、有り難い限りです。
いただいた感想から、うまく民俗学的要素と、同性愛の社会問題を組み合わせられたようで、ほっとしています。
星、レビュー、感想と、多くをくださり、ありがとうございました!
更新お疲れ様でした。
百合、と表現するよりかは同性愛と表現するのがぴったりな雰囲気がたまらなく好きでした。
最後の2人が心を通わせることで人魚ではなくなるという流れも、今まで辛い思いをしてきた2人が幸せになれたことにホッとしています。
人魚から人に戻すことは出来たものの、未だ二人の関係値には弊害が多くあり寧ろここからの方が大変なこともあるというエンドが現実的でビターでした。
これからの2人が現代社会に対して、自信がどんな風に同性愛者であることと向き合っていくのかということにも興味を抱きつつ、ひとまずは2人が幸せになれて本当に良かったと思っています。
纏まりのない感想とはなってしまいましたが、同性愛者に対するリアリティのある態度、それとは対象的な神話・民話の絡め方がとても素敵で考えさせられるお話でした。
作者からの返信
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます!
私が作中で表現したかったことを、そのまま言葉にしてもらったような感想で、嬉しい限りです!
少しでも同性愛に関する問題を作中で表現できたらと思っていたので、よかったです。
民話やファンタジーな要素が現実的な物事と見事に絡み合い、人魚姫のような設定やそれの幻想的な美しさ、加えて構成の素晴らしさ……と、すごく引き込まれました。
差別やアウティング、当事者の直面する事といったものを描くだけでなく、さらにその奥へと踏み込んだ描写が素敵でした。
各登場人物、それぞれの立場の葛藤が描かれていたのがすごく良かったです。
誰かを悪者にするのではなくて、それぞれがそうなるに至った理由というものがあるし、もし変わりたいと思ってもすぐに変わるのが難しい場合もある。個人がそうであるのだから、その集まりである社会も。
一人が何か思うだけでは全体が変わることはなくて歯痒いけど、その一人がいるから救われる、ということもありますよね。
人は陸の生き物で、海の中では息苦しい。だけど、陸では息苦しくて、海の中では自由になれる人だっている。そんなところも印象に残りました。
私情をはさみまくって、長く、まとまりのないコメントになってしまいました!
素敵な小説でした。読ませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
最後までお読みくださり、星までいただき、更には素敵なコメントまで……、ありがとうございます😭
『差別はたいてい悪意のない人がする』という題名の本がありまして、それは既存の社会が持つ倫理や慣習によってアンコンシャスバイアスが発生することが一因であったりもします。そうした、一個人の問題ではなく、構造的な差別が存在することを、ファンタジーな設定と組み合わせて表現できればと思い、書いた作品でした。
誰か一人が悪者という訳ではなく、社会の構造に引きずられる形でそうなってしまったけれど、決してそれをそのまま受けいれるのではなく、『約束』として乗り越えていこうとする少女たちの成長を描きたかったです。
ですので、今回のような感想は非常に嬉しいです!
改めて、ありがとうございます!