読んでそのままのとおりですが、魔法などの詠唱、あるいは必殺技の口上に焦点を当てながら、日本語的に格好良さを紐解いていく、稀有な創作論です。
内容は、参考となる詠唱を多岐に渡って引用するだけに留まりません。
他の文章における例も紹介されており、まだ連載中三話分だけですが、日本語の活用、演じた声優さんのインタビューなども用いられており、中身はかなり肉厚です。丁寧に紐解かれていく筆致を見るだけでも、血肉になる感覚を得られます。
詠唱や口上のみならず、それらに類するであろう格好良い文言、言動を書きたい方は必読の創作論だと感じました。