グロアンのこと
今回はグロアンについて紹介しましょう。グロアンは、力持ちでとても大きな身体をしており、ブリンという当時国一番の大親分の一番弟子でした。若いうちはブリンの元で修行していましたが、あっという間に出世して独り立ちをしました。
グロアンは乱暴者でしたが、馬鹿ではありませんでした。ヤンデ老という家庭教師を携え、持ち前のチャレンジ精神を活かして、新しい発明を次々と生み出し、瞬く間に多数の子分を従えるようになりました。
グロアンはお金儲けも得意でした。特に、喧嘩に使う武器を売る事が何より上手でした。喧嘩の匂いがすれば、組易そうな方に近づき巧みに売ってみたり、裏でこっそり喧嘩の火種を撒いて、武器を欲しがる人を増やしたりしました。
グロアンはある日、最強最悪の武器、う○こ爆弾を発明しました。う○こ爆弾は、一度爆発すると家や畑を吹き飛ばしたあげく、何年もう○この臭いが消えないという大変恐ろしいものでした。
グロアンは、う○こ爆弾で恫喝して子分をどんどん増やしました。アタロウ相手に本気を出してう○こ爆弾を投げつけたのも丁度この時です。そして、アタロウを子分にした頃、グロアンは師匠ブリンを超える国一番の大親分になったのでした。
そんなグロアンにもライバルがいました。ブラスという、グロアンに負けないくらい大きな身体をしており、顔はいつも青白く陰気な雰囲気の青年でした。グロアンはブラスが大嫌いでした。あまりに嫌いなものですから、グロアンはブラスが嫌がることをいつも考えていました。
ある日、グロアンは庭の倉庫に大量の武器が余っている事に気付きました。そのまま捨てるのも勿体無いので、グロアンは一計を案じ、ブラスとよく喧嘩している人達にこっそり武器を安く販売しました。案の定、彼らは喜んで武器を買い、ブラスとの喧嘩に使いました。
これに怒ったブラスは、グロアンの秘密兵器であるう○こ爆弾の設計図を盗み出し、ブラスもう○こ爆弾を開発しました。グロアンとブラスの戦いは激しさを増し、う○こ爆弾の撃ち合い寸前までいきましたが、両方う○こ塗れになる姿を想像した二人は、冷静になって一旦喧嘩を止める事にしました。これにはお互いの子分達もほっと胸をなでおろしました。自分たちもう〇こ塗れになってはかないませんから。
こうして、グロアンとブラスの間に平和が訪れました。二人は今でも仲が悪いのですが、お互い戦いをせず商売や狩りに勤しんだので、どちらの家も大金持ちになったのでした。
間抜けのアタロウ @rusim
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