第1話 僅かな出会い、多大な変化

 

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 鋭利な刃物を首筋に添えられている。

 いや、おそらくそれさえも現実とは食い違った幻覚なのだろう。

 目の前の私の腹に乗っかり押さえつけてくる男が幻というように。

 今までの会話も全て、目を瞑ればあっさりと脳裏に沈んでいく、その微かなまやかしに過ぎなかったのだろう。

 ソイツは笑わない。圧倒的優位にいながらも、まるでそうではないと警戒するかのように、もはや笑み一つ繕わない。

 仄かに瞬く紅い目玉。感情なき、本能赴くままに発せられる敵意と捕食欲。

 

 どうして、私はここに辿り着いてしまったのか。

 

 現実逃避に絞り出した疑問を無理やり呑みほぐした。

 ──なんて馬鹿馬鹿しい。そう胸中に吐き捨てる。

 分かり切っている。それはもう、とうに分かり切った自問自責だ。結局、私は縋ったのだ。それだけなのだ。

 気の迷いに目を眩ませて。見え透いた罠に誘惑された哀れな人間がここにいた。

 手に力を込めて、ソイツは私の首を両断する。

 そんな他人事に通り過ぎようとする現実を他所に、背後に何者かが立っていた──。

 

      ☆↑

 

 心に幾許かの余裕もできて、五感も正常を取り戻しつつある。

 鼻につく湿気った土の匂い。雨の匂い。

 森が薄暗いのは木々が視界を遮っているだけでなく、曇り空が原因の一つでもあったようだった。

 しかし長い間、そんな薄暗い視界の中を彷徨っているおかげか、現状とくに不自由なく動き回れている。問題があるとすれば、どれだけ進んでも一向に前方より溢れ出る光を窺い知れないという事だろう。

 端から端に捉えられるモノ全てが森の影だった。

 時折、蠢く巨大な影を遠目に見掛ける事もあったが、それも息を殺し身を潜めることでやり過ごした。

 中でも恐ろしく感じたものは、おそらく全長三メートルはくだらなかった。四足歩行らしきそれは、重低音を効かせた呻き声をもって周囲に威嚇を轟かせつつ、私が束の間にいた洞窟の方へと向かっていった。見つかっていたらどうなっていたかと考えるだけで身体が腰骨の底から震えた。

 一つの事実として。

 私の知識にない生物たちが、辺りを彷徨うろついているらしい。

 

 私の方向感覚が確かならば、真っ直ぐ歩き出してから、おそらく一時間ほどは経っただろうか。

 やはり、この身体は貧弱なのだと思い知らされていた。

「───……息が、苦しい」

 舌も目に見えない力に引っ張られて、麻痺してるかのように動きが鈍い。結構な間、足元の不安定な森を駆けた割には不思議と足腰に痛みこそないが、しかし体力は相応に磨り減っていた。空腹に極度な喉の渇き。そればかりは、ただ留まるだけの休憩で回復など望めないのも道理。

 果たしていつまで保つか。どこまで無理をするべきか。

 見極める術を私は知らない。

 今の私にできる事は、ひたすら前に進み続ける事だけだった。

 そして間の悪い事に陽もとうとう傾き始めたらしく、影がより濃さを増し始めた。

「雨の匂いも、濃くなった……」

 一雨降る。それもおそらく長く続く。

 光は見えず、道に届かず。

 町を目指そうと一時は意気込みもしたが、一日も越せずに倒れてしまいそうだった。

 情けないと空笑う。なぜこんな理不尽にと空を仰ごうとして、残り少ない気力では首は正面までしか持ち上がらなかった。

 だが、その行為が幸いへと繋がった。

 ふと、その先には浮かび上がる点が……。


 ───あれは、灯火の橙色だ。暖かな光だ。


 それを見つけた途端、私は躍起になって走り出した。僅かな体力を投げ打って、その希望たる一点まで走り抜けた。

 おそらく、このときの私は声を上げずに笑っていた。からからと喉を空鳴らして、地を這って獲物に近づく獣さながらに突き進んだ。

 ……甘い、匂いがする。

 近づいてみると、灯火は一際大きな樹木の根本にあった。そこには樹木を雨宿りとするように、物々しい装備を傍に置いた一人の男が燃え盛る焚き火を眺め座っていた。

 すると男が私に気がつき、話しかけてきた。

「よう、お前さん。見ない身なりだな。迷い人かい?」

「あ、ああ」

 私は要領を得ずに頷く。男は貼り付けたように笑っている。

「そうかい。ま、何かの縁だ。こっちに来いよ」

「………」

 それは、あまりに自然らしく、来るものを拒まないと謳うかのように友好的な笑みを浮かべる男だった。

 私は逃げるべきか迷ったが、誰かと話したいという欲求に抗えず、言われるままに従ってしまった。そして何より、久方ぶりの暖かみから逃れる事に、若干の忌避感を覚えてもいたのだ。

「お前さん、名前は?」

「……名前は、ない」

「ない? なら逃げ出してきた奴隷かい? いや、それはないだろうな。それにしちゃ身なりが小綺麗だし、痩せちゃあいるがみすぼらしくもない。その汚れも裂傷も森の中を彷徨さまよっていたからだろう?」

「ああ」私は疲労の重みで首が落ちないよう頷く。「記憶がないんだ。気がついたら洞穴の入り口辺りにいた」

「ほう。そりゃ災難なことで。つまりお前さんは生涯孤独の苦しみに耐えてようやっと、俺んところに辿り着いたってわけだ。はは、生まれた時から奴隷の方がマシだろうな、それ」

 それはどうだろう。苦しみに優劣はない。主観入り混じる差異が谷底のように広がり続けているだけだ。

 だから奴隷の方がマシだと言われたその言葉に、大した実感は伝わって来なかった。

 ──ああ、けれど。

 誰かと話をしているという状態は焚き火で暖まっていく身体のように心地よい。

「じゃあお前さんは、一体何を求めてここまでやってきたんだい? 名前がない。記憶がない。そんな様じゃあ野垂れ死ぬだけだろ。何も持ち得ない奴に手を出してやらないほど、この森は優しく育っちゃいないんだ。それなのに俺んところまでやって来れた。なぜだい?」

「……記憶を、取り戻したいんだ」

「取り戻す? それだけ? はっ、大した執念だ。お前さんはきっとコワイ。コワイ奴になっちまうな」

 そうやって男はカラカラと笑う。

 何が愉快だったのか私にはわからないが、一頻り笑い終えた後、男は妖しく瞳を輝かせながら私にこう訊いてきた。

「ところでお前さん、腹は減ってるかい?」

 これをやろう、と何処から取り出したのか、物で膨らんだ布袋をこちらに寄越してきた。

 ……甘い、匂いがする。

 訝しみつつ中身を覗くと、そこにはパンと水瓶が入っていた。

「……いいのか?」

「いいとも。お前さんが今一番に欲しがっていた物だろうからな。世は衰退の一途、なおも背かず弱きを助けってやつだ。今にも死にそうな奴は見ていてこっちも死にたくなっちまう。少しは満ち足りた顔をしろってな」

「すまない、ありがとう……」

 男は相変わらず笑みを繕い続けている。

「俺がどうしてお前さんをコワイと評したかわかるかい?」

 と、男が聞いてきた。私はパンを齧りながら、ふるふると首を横に振った。

「普通はな、奪いたいって思うもんなんだぜ。例えば、目の前で安息を見せびらかす俺んみたいな奴からな。それなのに、お前さんは俺を敵視しない、獲物とは思わない。身体中擦り切れて、腹をすかし喉の渇きを訴えながら、“自分の物”を取り戻したいだけと嘯く。不気味だね、同じ生き物とは思えねぇ」

 ごくりとパンを水で飲み下してから、私はそういうものだろうかと首を傾げた。

 男は、そんな私の様子を心底可笑しいと笑い続けた。

 すると、男が再三私に問う。

 ここまでどうやって来た、と。

 受けて私は「走ってやってきた」と正直に答えた。

 やっぱり男は笑う。それは可笑しいと笑う。

「その柔な身のどこに、この森を駆け抜けるだけの力があるんだ」

 と、私に指を刺して、下から上まで舐めるような眼で問うてきた。

 確かに私と男とでは、明らかな体格差が見て取れる。体格の良い男からしてみれば、私は見るからに痩せ細っていて、とても弱々しく映るのだろう。

 しかしそんなに不思議な事だろうか、と私は何度目かもわからず、首を傾げた。

 男が続けて問う。

 この森でなにものとも出会わなかったのか、と。

 私は、息を殺してやり過ごした、と答えた。

 そのような意図のわからない問答をまた数回重ねた後、焚き火のぱちぱちと爆ぜる音だけが響く沈黙が訪れた。

 そうして、水瓶を微かに傾け、パンの最後の一欠片を齧っていたら、俯き加減にぼそりとこう呟く男の声が聞こえた。


「ほんとうにコワイもんだ。お前さんは、俺に何も聞かねえんだな……」


 くらりと、眩暈がした……。


 私は仰向けになって地面に倒れ込む。

 自然と空を見上げる形となり、ぼんやりとした意識に暗闇を見据えた。

 がさがさ、巨大な樹木の枝葉が意思を持つように揺れ動いている。

「お前さんは養分エサだ──」

 男は無感動に言い放つ。

「古い身体をようやく棄てられる。ありつける。お前さんくらいだったよ、このご時世、こんな奴にのこのこと近づいてくる馬鹿な野郎は。身体の出来がいい癖に、なんの対策もしてねえんだもんな。名前がない、記憶がない。馬鹿を言え、そんな奴がこの森で生きていられるはずがないんだ」

 男が私に近づき、馬乗りになり、そして首筋に鋭い刃物を当てた。

「死んじまいなよ。私の中に溶け込んでしまえ」

 目と鼻の先で男の表面が腐り揺らぐ。

 炎より生まれた影が水のようにくねり揺らめく。

 辺りに満ちていた甘い匂いが腐臭に変わり鼻を侵す。

 しかし、ソイツの実体が姿を晒すまでには至らない。

 麻痺する脳神経。痺れた肢体に力は入らず、ただ成すがままにソイツを見つめた。

 最後に、お前は何者だと問う紅い目玉。それこそ私が知りたい疑問をソイツは容赦なく私に突き刺してくる。けれどソイツにとって二の次の要求だったようで、すぐさま敵意と綯い交ぜに捕食欲へと遷移した。


 ……時間が、遅く流れていく。

 命の危機に瀕している、と他人事に見透かし思った。

 私は現実を直視しながらも、意識はどこか遠い場所に置いてある。


 ずっと、夢の中を迷っているようだった──。


 それは今も変わらない。意識が覚醒した瞬間から覚えていた世界に対する疎外感。脚への反動。腕への衝撃。皮膚と肉の間に一枚の壁を隔てたように、知覚するその全てが一泊遅れて濁っていた。

 燃え盛る焚き火に決して温もりを覚えまいと意固地になり、何故ここまで来たのかと問われた時、私は答えるのを躊躇ってしまった。


 ───いずれ覚める夢だと、心の何処かで侮っていたのだろう。


 私は誰だろう。ここは何処なのだろう。

 記憶を取り戻したい。

 それは本心か? 違う。


 こんな夢から、はやく覚めてしまいたい──。


 記憶を取り戻すという命題は、所詮はその言い換えに過ぎなかった。

 刃物を持つソイツの手に力が篭る。

 けれど、この世界はどうしようもないほど夢などではなく、悉くがソイツの見せた幻でもなく、現実だった。

 ───痛い。首が、痛い……。内臓が熱い。

 これから死ぬのだろう。私は死んでしまうのだろう。

 何もかもがあの暗闇の内に閉ざされたままに、私は何も取り戻せずこうして死んでいくのだろう。

「───……惨め、だなぁ」

 そうして、数秒後に襲い来る死の苦しみから逃れる為に、私は瞼を綴じようと……。


 ほんの幽かな違和感が、視界の端にちらついた。


「──────」

 ソイツの背後に、何者かが立っている。

 音もなく佇んでいる。

 疑問に思う間もなく、その刹那だった。

 事はあまりにも呆気なく過ぎ去った。

 途端にソイツの姿は眼前から消え失せ、代わりに茶色い灰が私の視界一杯に瞬いた。

 次いで硬い音が、右の耳元に落ちてきた。ガタつく首を曲げて確認してみると、それは短刀を握りしめた腕。それも端から燃え尽きた木屑のように崩れようとしている。

 しかし、事態はそこで終わらなかった。

「ぐっ……」

 馬乗りに継ぐ馬乗り。何者かによって口に細い筒状のモノを突っ込まれて、正体不明の液体を流し込まれた。

 とてつもない苦味が舌の上を踊り、辛味とそう大差ない清涼剤めいた刺激が喉を焼いていく。すると急速に、体から痺れが薄れていった。

 何者かが私から速やかに離れる。馬乗りの状態から脱し、私はうつ伏せから少し浮かした体勢で何度も咳き込んだ。

「あなた、何者……?」

 唐突に背後からそう問われた。落ち着く暇もない。

 振り返ると、黒い髪を流した可愛らしい少女が少し離れた場所に立っていた。森の闇に溶け込んでいるようだ。服装は黒を基調としたドレス。晒された素肌は顔くらいのもので、近くに焚き火がなかったら、顔だけが白く輝き浮いているように見えただろう。

 少女の手には、“ソイツ”を粉微塵に滅ぼしたと思われる剣が握られており、その細長い刀身は焚き火に照らされながらも、煌々と純白の光を纏っている。

 無言に見つめてくる少女を、同様に私も見つめ返しながら口を開いた。

「──私に、名前はない」

「名前がない……? こんな森の中で一人で暮らしてたの? ───いえ、それだとあんなのに襲われてた理由が説明できない」

「さあ、実際はどうだったんだろうな。この森で暮らしていたのか、別の場所で暮らしていたのか」

 ──あるいは、これは本当に嫌な想像だが、あの瞬間に“私”として生まれたのか。

「……私には、記憶がないんだ」

 黒い少女が目を丸くする。先程とまったく同じような会話の流れに、私は思わず吹いてしまった。

「何がおかしいの?」

 怪しむように目を細めて、黒い少女が私を睨んでくる。

「いや嘘を言っている訳じゃないんだ。君が殺してくれたやつと同じ会話を、つい先程もやったなと思ってしまって」

「……図太いのね、あなた」

「皮膚と肉の間に一枚の壁が挟まっているから、かもしれない」

 私はそう戯けて見せた。少女は一片の笑いもしない。

 笑いもせず何食わぬ顔で近づいてきて、私の腕に触れてきた。

「そう? 普通に男の人と変わらない身体つきのようだけど?」

「……比喩だ、比喩に決まっているじゃないか」

「ふーん」と訝しむ顔で黒い少女は離れていく。

 そして改めるようにこう問うてきた。

「あなたはこれからどうするの? 記憶がないんでしょう? 当然行く当てもない。ああ、もしかして死にたくてわざと襲われていたとか?」

「そうじゃない。そんな事、望んではいなかった」

 そういう思いが少しも過らなかったと言えば嘘になるかもしれないが、心の底から死にたい訳ではなかった。

「……記憶を取り戻したいんだ。その為に町を目指す」

「そう。なら」少女は人差し指である方角を指した。それはおそらく、少女自身が辿ってきた道順を示しているように思えた。「この先を真っ直ぐ行けば道に出るから。街を目指すんだったら、その道を左に行けばいい」

「──────」

 ようやく、光明への吉兆を掴めた気がした。

「それとこれ」

 黒い小さなポーチを渡された。何やら花の刺繍が施されており、白い糸を用いて輪郭を描く事で黒い花を表現している。薔薇と少し似ているが、どうも違う。見たことのない綺麗な花だった。

「三日くらいなら不自由なく暮らせるだけのお金はあるから、使って」

「……なぜ、そこまでしてくれるんだ?」

「わざわざ助けてあげたのに、その後すぐ死なれたんじゃ目覚めが悪いし。それに私、お金には困ってないから」

 そうやって、黒い少女は穏やかに微笑む。問題ないと、私の内に蟠る罪悪感を解きほぐすように。

 私は反射的に、少女に対して頭を下げた。

「ありがとう、この恩は一生忘れない」

「いいよ、そんな大袈裟に。だいたい記憶喪失の人に言われてもね」

「ぐ………」

 まさしく痛いところを突かれた。

 すると笑う声が頭上から聞こえた。ふふふ、と黒い少女は悪戯に成功したと言わんばかりに笑っていた。そして釣られるように私も愉快になって笑った。

 

 別れの時はすぐに訪れる。

 黒い少女は私に背を向けて、首だけを振り返らせて言った。

「じゃあ、私はこの先に用があるから。ここでお別れだね」

「ああ。色々とありがとう。君のおかげで、私は今もこうして生きていられる」

「本当に大袈裟な人」と少女は微笑う。

「最後に、君の名前を教えてくれないか。いつか必ず、君に恩を返しに行く」

「ティアレナ」

「ティアレナ?」

「そう、それが私の名前。そのポーチに刺してある刺繍の花から取った名前らしいの。その黒い花の名前はティアレイ。花言葉は、なんだったかな……。ふふ、今度は忘れないといいね、ナナシさん」

「ナナシさんか……」

「うん、ナナシさん。いつか、あなたの本当の名前を教えて。それまでのお別れ」

 彼女が走り出す。森の奥に消えていく。

「───またどこかで会いましょう」

 そんな言葉を風の上に残して彼女は去った。

 そうして黒い少女──ティアレナは森の闇に完全に溶けて見えなくなった。

 

 私もティアレナに倣って走り出した。

 月明かりのない夜。

 先が全く見えない悪路の中を駆け抜ける。

 それでも最初の頃──ただ闇雲に逃げていた時とはまるで違かった。

 光は未だ見えずとも、道には届くと教えられた。

 それだけの差異で、

 それほどの希望がある。

 彼女には感謝してもしきれない。ティアレナは命だけでなく、私の行く未来さえも照らしてくれたのだから。

「ああ、いつか必ず──」

 ティアレナの助けになれる日が来る事を、私は待ち望む。

 ──それまで。

 どのような障害が立ち塞がろうと決して諦めず、ただ生き抜く為に足掻こう。

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