第45話補足:相場はどういう時に大きく動くのか?④
政治の判断一つで株価が急落する。これが起きた例がいわゆるバブル崩壊です。正確には日銀が金融政策を引き締めたからなんですが、日銀は政府から独立してるはずなのですが、まぁ、それは置いといてw とにもかくにも一つの判断ですべてが台無しになる。これが市場経済の怖いところなんですよね。
また後半の暴落の話、2020年6月17日の石油先物市場で起きたことを下敷きにしています。この日、本当にすごかったんですよ! 石油の先物価格がマイナスになったんですから。なんと、お金を払っても石油を誰も貰ってくれないという現象が起きたんですから。
この原因は、信用取引、つまり、借金をして株とか先物とかを買う取引の影響なんですが、ややこしいので、ここでの解説は控えます。ただ事実だけをいえば、中国の投資家がこの暴落の影響を一番を受けたと私は記憶しています。
でも大事なことは、誰が損したという所ではなく、市場では「信じられないくらい極端」な値動きをしてしまうということに注目してほしいのです。
一応、この現象の原因について、これから説明してみますが、あくまでも1つの説にすぎないことを理解してください。金融の世界は、明確な理由を説明するのが難しく、結果だけが残るという例が本当に多いので……。
私が信じているこの現象の大きな原因の一つは、ヘッジファンドのAIによるものではないかという説です。つまり急激に値を動かして、含み損に耐えきれなくなった個人投資家に損を確定させることをAIが狙って、大きく値を動かしたというものです。そう市場はサムゼロ(損する人+得する人=0)なのです。個人投資家が損すれば、その分が丸々ヘッジファンドの儲けになるのです。だからヘッジファンドは、個人投資家に大損させるために、価格を大きく動かしたのです。含み損に耐えきれず、個人投資家が損切するのをまっていたのです。
金融市場で大切な考え方の1つとして覚えておいて損がないことは、市場は1つ歯車が狂うと値段が乱高下してしまいます。そして、それを利用して更なる乱高下を狙って大儲けしようとするヘッジファンドがいる。これが信じられないくらいの値段の変動をおこし、個人投資家が大損をする。これこそが市場経済の恐ろしさなのです。
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第46話:俺を大金持ちにしてくれるのか?
https://kakuyomu.jp/works/16817139557982622008/episodes/16817139558258918140
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