第44話補足:相場はどういう時に大きく動くのか?③

 第44話は、これもリーマンショックの末期に起こった状況に下敷きにしています。ちなみにリーマンショックの直前である2007年〜2008年、私も含め、アメリカがヤバい、モーゲージ債(借金を返せないサブプライム層に貸した住宅ローンで作った債権)がヤバいってみんな知ってたんです。でもその当時、モーゲージ債の値段は上がっていったのです。しかし、一方で、債券が破綻した時に払う保険料(CDS)の値段も上がっていったんです。


 これ、わかります? つまりこの状況を一言でいえば、モーゲージ債が破綻しそうで危ないから、モーゲージ債が破綻した時の保険料(掛け金)の値段が上がっていた。しかし、みんなが破綻すると予想していたモーゲージ債の値段もどんどん上がっていった。常識的に考えて、こんなことは起こりえないんですよ。でも、こんなバカげたことが実際に起きていた。それがリーマンショックだったんですよ。ほんと、金融の世界って、こういうデタラメな事が結構起きるんですよ。


 いい例としてポケモンGOの話をあげさせてもらいます。ポケモンGOが熱狂的に流行っていた時、その関連銘柄の株があがりまくったのですが、なぜかポケモンのパンを売っていた会社の株にすら買いが殺到したんですよ。ありえなくないですか? もっとアホな例として、13日の金曜日だからという理由だけで、ジェイソンという株がストップ高になったりするんですよ。株とか金融の世界って……。ほんと意味の分からないんですよ。ほんと憶測だけで株価は多く動くんですよ。


 この物語に教訓として偉そうに入れさせてもらいましたが、結局、実際に現地で起こっていることや、理屈を考えることなく、勢いだけのトレードが横行しているのが今のグローバル経済です。つまり金融の世界は魔訶不思議、というかネジが外れている人が集まって行うマネーゲームに過ぎないのです。


 あ、もちろん、個人の主観ですw はい。


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第45話:先物証書のお話④

https://kakuyomu.jp/works/16817139557982622008/episodes/16817139559171490176

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