第10話 神様、ありがとうございます。③
倉田 咲 視点
善は急げではないですが、ヒロ君の気が変わらないうちにと、翌日私の行っている産婦人科の病院に行きました。
検査の結果は正常で、精子の数など問題無いとのこと。
私もヒロ君も信じられないと、何度も本当ですか?と先生に聞いてしまい、先生も苦笑いしながらも良かったですね。と言ってくれました。
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それから二月後、拍子抜けするほど簡単に、私は妊娠する事が出来ました。
嬉しくてたまらなかった私は、友達に報告したり、SNS等に投稿したりと、後から考えると自分でもハッチャケ過ぎたかな? と思うほど、浮かれてました。
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そして何事もなく、予定日に男の子を出産しました。
諦めてた我が子を抱いた時、私は涙が止まらなく、立ち会ってくれたヒロ君も貰い泣きしてしまい、二人で赤ちゃんを抱きながら、「神様、ありがとうございます。神様、ありがとうございます。」
と、何度も何度も呟いていました。
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退院して何日か経って落ち着いた頃、SNSにテレビ局からの取材依頼がきました。
話を聞くと、奇跡の実体験番組を製作するのだが、倉田さん夫婦の体験を放送しても良いか?というものだった。
ビックリしたが、謝礼も出るとのことで、ヒロ君と相談して了承する事にし、私達のドキュメンタリー番組の製作が決定したのです。
余談ですが、ヒロ君に情報拡散しすぎだろと怒られました。
反省します。
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青江 光一 視点
俺が晩酌しながらテレビを見ていると、感動の奇跡体験! みたいなドキュメンタリー番組が始まったんだ。
子供が出来ない身体の夫婦が、奇跡的に子供を授かるという内容だ。
この番組の流れが、夫婦の物語を役者さんが演じて、最後に音楽とかナレーションに合わせて実際の写真を何枚か見せるというものだった。
俺はこんな不思議な事もあるんだな~! なんて見ていると、最初の写真で何処かで見たことがあるような気がすると思い、最後の写真で白無垢、袴姿の結婚式の写真を見て確信した。
この夫婦、俺が結婚式で最初に聖気を使った二人だ!
一年前に一回会っただけの人を覚えているのかって?
俺は聖気が使えれるようになってから、記憶力が格段に良くなった。
どれくらい良くなったかというと、一度会った人の顔と名前を忘れないくらいには良くなった。
和装と普段着では、髪型や化粧が全然違うので最初は分からなかったが。
「そうか〜、あの二人にこんな事情があったんだ〜。あの時に聖気を使った俺、いい仕事したな~!」
その日の酒は、いつもよりも美味かった。
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まだ構想はあるのですが、ここで完結と致します。
文章を書くって難しいです。
また出直して来ます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
信じる者は願いが叶う?! 電車通勤 @KASASHIN
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