それ実際に誰でもできるの?

実践——歩けないし座れない……っていう格別の事情がない限り誰でもできます1

 全身麻痺患者に『自力で座れ』と言っているんじゃありません。

 足の不自由な人に『自力で歩け』と言っているんじゃありません。

 そういった格別の事情がないなら、誰だって座るし歩くし食べますよね?

 なので飽きたとか忘れたとかがない限り、誰でもできます。


 でもまあ人間ですから、ついうっかり忘れたってのはよくあります。

 なので可能な限り毎日続けて、それを習慣にしちまおうと何度も書いたのです。


 同じことを1週間続けただけでは、身体に身についたとは言わないでしょう。

 1ヶ月でもまだ足りない。

 ですが同じことを1年間も続けたらどうでしょうか。


 それはもう【習慣】になっていて、動きが身体に染みついているんじゃないでしょうか。

 もはや意識なんてすることなく、自然と体が動いているんじゃないでしょうか。

 今の自分がそんな感じです。


 よく仕事でもゲームでも『身体が勝手に動く』ってあると思うんですよ。

 個人的体験で恐縮ですが、自分は学生時代某ハンバーガーショップでバイトをしていました。


 で、こういうフランチャイズ店ってのは、個人的な独創性は考慮されずひたすら同じものを作るわけです。

 それこそハンバーガーを1日100個以上も。ポテトを100袋以上も。

 バイトしたての頃はそれぞれの分量を覚えるのに必死で、作るのが遅いです。いちいち考えながら手を動かしているわけですから。


 ですがそれが半年1年と経験を積むにつれ、次第にハンバーガー構築速度は上がっていきます。

 だって頭で考えるまでもなく、もうレシピも分量も身体に叩き込まれているわけですから。

 考える前に身体が動いています。

 まるで自分が1個のハンバーガー製造マシンになったかのごとくです。


 習慣にするっていうのはこういうことです。

 条件反射とも言いますね。

 どんな人間でも経験さえ積めば必ずそれは習慣になり、意識することなく自然と体が動いてしまいます。

 バイトでも肉体作りでも、それは変わりません。

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