食べる——ここでプロテインをベタ褒めしておけば将来スポンサーとかになってくれかも? とか思いつつ3

 ただそれだけだとアレなんでもうひとつ。


 カクヨムとか来る人は、多かれ少なかれ【ファンタジー小説】とか読みますよね?

 がっつりは読まなくてもファンタジー系のマンガとかゲームとかなら少々……って人は多いと思います。


 で、ファンタジー系の小説やゲームでおなじみなのが、武器ですよね?(魔法もある? 知りませんね……)

 ファンタジー世界でも武器はなぜか日本刀ってのは定番ですよね?


 つまりカクヨムに来る人ならかなりの確率で刀とか好きですよね?


 なので好きな日本刀で料理をすれば、苦労せず料理を楽しめるというわけです。


 日本刀で料理と言っても別に『刀のサビにしてやるぜ』とか『貴様をバラしてくれるわ』とか物騒な意味ではありません。

 普通の料理のことです。


 まあ現代日本で日本刀を所持するってのはなかなかハードルが高いものです。

 ですが、日本刀とほぼ同じ製法でありながら、わりとお手軽に手に入るものがあります。


 それは包丁です。


 100円ショップで売ってるような万能包丁じゃなくて、きちんとした鋼の包丁を使うのです。寿司職人目指すとかじゃないんですから、ン十万円とかの高いのじゃなくていいです。1万円くらい出せばわりと良いのが買えます。


 それすなわち日本刀(厳密には製法とか違うんですが、気分的には鋼の鍛造でほぼ同じ)。

 あのサムライと同じ刀を使って料理をするんですから、テンションも上がろうというものです(アガりますよね?)。


 で、ただ毎日の料理に使っていくだけじゃじきに飽きます。というか包丁変えただけじゃ栄養的に何の意味もありません。

 なのでここでも、飽きないように料理をやっていきましょう。


 料理を楽しむ、鋼の包丁を楽しむ。


 おそらくちゃんとした包丁を使った時、何に感動するかっていうと、

【トマトがスパッと切れる】

 とかだと思うんですよ。


 これはトマトじゃなくてもキャベツやピーマン何でもOKです。今まで刃が入らなかったら滑っちゃったりしていた食材どもが、スパスパザクザクいけちゃう快感。


 で、人はよく切れる刃物を手にしたら、次はその切れ味を試してみたくなるものです(辻斬りとかそういうのはダメですからね?)。

 切れ味を試すのに1番手っ取り早いのは【薄切り】じゃないでしょうか。


 大工の世界でも、かんなの腕前を試すのに木材をいかに薄く削り取れるかという【薄切り大会】があるというじゃありませんか。

 なので料理をする時にもセルフ薄切り大会を開くのです。主催:自分、観客:自分(と家族)ていう随分小規模な大会ですが。


 個人的なオススメとしてはトマトとキャベツですね。

 適当な包丁だと皮で刃が滑ってなかなか切れないトマト——これが驚くほどヌルッと刃が入っていって、スゴい薄く切れます。感動です。


 適当な包丁だと表面で刃が滑ってどうしても分厚くなっちまうキャベツの千切り——これが驚くほどスルッと刃が入っていって、薄くサクサク切れます。感激です。


 このように、トマトとキャベツで鋼の刃物の切れ味を堪能するのです。

 食材はあとでスタッフがおいしくいただきました——のノリで自然と野菜が摂れます。


 トマトとキャベツには要注意栄養素の【塩分・糖分・脂分】なんて(ほぼ)皆無ですからね。いくら食っても(ほぼ)害はない。


 キャベツなんて4分の1カットのさらに半分くらいをザクザク切れば、それだけでもうパスタ皿にてんこもりってくらいの分量にはなります。

 こっちで腹を膨らまして、高脂質高カロリー食品の入る隙間を減らしてやるのです。


 鋼の包丁で料理をすることでサムライの気分を味わい、鋭い切れ味を堪能する。

 その切れ味に取りかれて『もっと野菜を薄く切ってしまいたい』と魅了される。


 鋼だからほっとくと錆びちゃうし切れ味も落ちちゃうけど(それでも適当な万能包丁とは雲泥の差)、月イチくらいで軽く研げばまた元通り。某モ○ハンだと一瞬で終わっちまう【研ぎ】も実際はこんな手順をふむんだなあ……と感じ入るのもまた一興。


 料理という必要なことをやっていたら、いつの間にか健康になっているのです。


 苦労せず、楽して健康になるにはどうすればいいのか?

 ちょっと意識して【塩分・糖分・脂分】を遠ざけて、あとは鋼の魅力に取り憑かれて野菜の薄切りチャレンジをしていればいいのです。


 それだけです。


 なにも難しいことはない…………とは言い切れませんが、専属のシェフやフードコーディネーターを雇うよりはお手軽でしょう?

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