歩く——『虎はなにゆえ強いと思う? もともと強いからよ』とは言いますがそれにもちゃんと理由があります4

 ところで皆さんもうおわかりですね?


『虎はなにゆえ強いと思う?』

 踵を使わず常時つま先立ちしているから、自然と鍛えられているんです。


 毎日踵を付けて安定的に、しかし筋肉を使わず歩いている人と。

 毎日踵を付けずにやや不安定ながらも、しかし筋肉を使って歩いている人と。

 1日数時間の差が、数ヶ月、数年と積み重なっていけば、その差はとんでもないものになります。


 片や、体脂肪率ン十パーセントのぶよぶよ。

 片や、体脂肪率十数パーセントのスマート。

 歩き方ひとつ変えるだけで、これだけ変わります。


 さあ皆さんまずは歩き方を変えましょう。

 できるだけ踵を付けず、背中を曲げずに歩くのです。


 毎日数時間踵を付けて歩いたあとに、毎日数時間ジムで脚の筋肉を鍛えるよりは、

 ただ毎日数時間踵を付けずに歩くだけの方が効率イイですからね。


 人間ってのは毎日意識的に、定期的に運動しなけりゃいけないってなると、どうしても億劫おっくうになっちまう生き物です。

 ですが【ただ歩くだけ】で普通に歩く以上の運動になるとなればどうでしょう?


 最初の方は意識して踵を浮かして歩くことになるかもしれませんが、【ただ歩くだけ】ってのはやがて習慣になります。そうなれば意識なんてすることもありません。面倒くさいなんて思うことすらありません。


 その人にとっては【ただ歩くだけ】。


 それだけで相当量の運動をこなしていることになるのです。

 そして身についた筋肉が、勝手にカロリーを消費してくれる。


 人体の中で1番筋肉量が多いのは脚だといいますからね。そこに自然と筋肉が付いてくれて、脂肪を勝手に燃やしてくれる。

 いつの間にやら贅肉とは無縁のボディを手に入れているのです。


 虎や狼は人体工学も筋トレ理論も知りません。

 四足獣にとって踵を浮かせて歩くということは、狩りをする上での瞬発力を得るためにとても大事なこと。だから誰に強制されるでもなく、必要なことを数千数万世代も繰り返してきた。


 ただ必要なことをやっていたら、いつの間にか鍛えられていたのです。


 苦労せず、楽して健康になるにはどうすればいいのか?

 歩く時に踵を付けず、それが習慣化するまで身体に馴染ませて、毎日姿勢良く歩いてりゃいいのです。


 それだけです。

 なにも難しいことはないでしょう?

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