歩く——『虎はなにゆえ強いと思う? もともと強いからよ』とは言いますがそれにもちゃんと理由があります2

 どんなトレーニングでも『好きなこと』もしくは『それがトレーニングだと意識することもなくできちゃってるもの』なら毎日続けられます(山男は毎日山を登るヘンタイ野郎という意味ではありません)。


 個人的体験で恐縮ですが、私は以前、筑波山を登りました。

 たしか1番距離の長い【白雲橋コース】だったと思います。そのコースをたどって女体山の山頂にたどり着き、さらに連絡通路を渡り男体山の山頂へもついでに登ってきました。


 で、あいぽんの記録によるとその時に登った高さが、

【ビルの187階分】

 に相当するそうです。


 これ、もしただのトレーニングとして味気ない高層ビルの階段をえっほえっほと昇るだけだったらどうですかね。


 池袋のサンシャインを階段で最上階まで登ってから、エレベーターで1階まで降りてまた階段で登る——ってのを都合3回で180階分、ただひたすら無味乾燥のビル内を登るだけだとしたら……。


 これはっきりいってつまんないですよね。キツいですよね。


 でもこれが登山なら耐えられるんですよ。

 というか楽しいんですよ。


『虎はなにゆえ強いと思う?』

 ってのはこういうことです。


 楽しいことをやっていたら、いつの間にか鍛えられていたんです。

 虎も、厳しい自然の中で必要に駆られて身体を使いまくっているから、虎として必要な筋肉が付くんです。動物園の中にいて全く運動しないおかげでデブった虎っての、たまにツイッターとかに流れてきませんかね?


 虎だって全く運動しなけりゃ弱いんですよ(それでも人間よりは何倍も強いんですが)。


 人間も同じ。

 毎日PCやスマホにかじりついてろくに運動しない30代よりも、富士山を自力で踏破できる70代の方が強いですよね?(実際ヤバいくらい元気な老人はよく見ます)


 かといって、登山が趣味じゃない人に登山で鍛えろとか言っても、そりゃただの『義務』や『強制』なってしまって本作の趣旨に反します。


 なのでそこは自分が普段やっていることを。

 日常の中で、無理なく毎日できるレベルのことを書こうと思います。


 ここまでが前置きになります。長かったですかね。まあ小説の地の文に比べりゃ随分マシなんでご勘弁を。

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