座る——昔のサムライはじじいになっても姿勢のいい人が多かった。なぜか?3

 たったこれだけ? と思う人はいるんじゃないでしょうか。

 ただまあ考えてみてください。

 現代人は毎日平均して数時間は椅子に座っているといいます。


 その椅子に座る数時間——ある人はだらしなく背中を丸めて座り、筋肉は付かず贅肉の塊。

 ある人は背筋を伸ばしてシャキッと座り、背中に筋肉が付いて勝手にカロリー使ってくれる。


 毎日数時間の差が、数ヶ月、数年と積み重なっていけば、その差はとんでもないものになります。


 片や、体脂肪率ン十パーセントのぶよぶよ。

 片や、体脂肪率十数パーセントのスマート。

 座り方ひとつ変えるだけで、これだけ変わります。


 さあ皆さんまずは座り方を変えましょう。

 寝そべらず、寄りかからず、背筋を伸ばして座るのです。


 毎日このように座ることは、すなわち自分の上半身である数十キログラムを毎日筋肉で支えることになるのです。

 つまり、知らず知らずのうちに、自然と筋トレができちゃっているのです。


 何の道具を使うことなく、専用の時間を確保するでもなく。

 なにもキツいことじゃありません。


 ジム通いの必要もなく、筋トレするわけでもなし。

 ただ座り方をちょいと変えるだけで、気付けば筋肉が付いていて、勝手にカロリーを消費してくれるのですから。


 ちなみに【筋肉を付ける】ということに忌避感を覚える女性はいると思います。

「やだ〜ムキムキになっちゃう!」

 とかいうやつですね。


 ですがまあそれは杞憂です

 心配しなくても、この程度のことでムキムキになんてなれません。


 ボディビルダーじみた筋骨隆々の肉体ってのは、肉体作りだけに人生を捧げた人間のうち、さらに才能ある人だけがたどり着ける領域なのですから。


 座り方で自然と鍛えられるのは、人体のうちで最も基礎的な部分である【体幹】です。

 読んで字のごとく幹ですね。それをパンプアップさせるにはまた過酷なトレーニングが必要なわけでして。


 間違っても座るだけじゃムキムキになんてなれませんのでご安心を。

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