残念なラブコメ(その5)「残念なラブコメ」(結)

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それからしばらく時は流れ、私は大学4年、最高学年になっていた。


昨年度から、演劇サークルの新たな「部長」となった私は、自身の演技練習と後輩、新人の演技指導などで、我ながらこれまで以上に生き生きしている。

私の部長就任時には、かの「言いがかりおバカさん」辺りから、なにか言われるかもと構えたけど、何も無くむしろ拍子抜けした。

そんなおバカさんは、「私より一学年上」。つまり、先日卒業した様子。

・・・これで演劇サークルは、少なくともこの件については安泰になった。ぁ、ご卒業おめでとうございまっす。



・・あの時から少しは、変われたと思う。少しは、自分に自信がついたと思う。


・・・だけど、あの時から変わらない思いも、私の中にある。


だから、彼に思い切って告白しよう。ちょっとだけ成長した、私の勇気と共に。


そうすればきっと、結果はどうあれ、この「残念なラブコメ」は、「残念じゃない私のラブコメ」に変わるんだ。



「不破さん。好きです!・・・私と付き合ってください!!」

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残念なラブコメ(「G’sこえけん」向け増補改訂版) Syu.n. @bunb3

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