参上、ブリーフ仮面!!

維 黎

ブリーフィング!!

「――キミの担当している商品、売れ行きがかんばしくないな」

「はぁ、すいません」

「他を担当している者たちは程度の差こそあれ、前年比に対してそれなりの成果を出しているというのに」

「はぁ、すいません」

「すいませんじゃなくてだね。何か対策などは考えていないのかね?」

「それなんですが部長、少しお願いが」

「何だね?」

「ボクの担当、白単色一品物だけでなくもう少しバリエーションのある物を増やし――」

「却下だ」

「――」

「発注ミス商品だからといって今更返品は出来ん。ならば処分するか売るかの二択。そして我が部署には現状以上の赤字計上など死んでもできん。よって何としても過剰在庫を売りさばかねばならんのだ。キミにはだけに専念してもらう」

「――何とか対策を考えてみます」



※   ※   ※



「きゃぁぁぁ! 誰かぁ! ひったくりよぉ!!」


 絹を裂くようなが響き渡る。

 よよよと煽情的な姿で歩道に身を横たえるのは、薄ピンクの生地を基調とした花柄鮮やかな着物を着こなした――男性。

 袖や裾から覗く手足はがっしりとした筋肉質で「元ラガーマンです」と言われても一ミリたりとも疑う余地はないほど。

 派手やかに化粧された顔はエラが張っていて角ばっているため、どことなく将棋の駒を思い浮かばせる。


「アタシの! アタシのカバン、取り返してぇ!!」


 決めつけるのはよくないがおそらく、たぶん、かなりの確率で、か弱くはないだろう男性が腕を伸ばすその先には、ひったくり犯とおぼしき男が全速力で逃走中。

 緊迫した現行犯である。

 で、あるのだがどうにも周囲にはそれが伝わらないようで、どことなくひったくり犯の逃走を阻止しようとか、捕まえようとかの雰囲気が感じられない。

 被害者は女装をしたゴリッゴリの男性。

 や。今のご時世、たいていの場面で性別による対応の差別をしてはいけないことは皆、重々承知している。

 男装の麗人だろうと、女装のゴリだろうとそこに差を設けてはいけない。いけないのだが。


『無理して捕まえなくても良くね?』


 と思ったとしても誰が責められるというのか。

 まぁ、実際のところ110番以外の行動はかえって危険なのでしない方が良いのは確かだが。


 どちらかと言えばビジネス街の昼下がり。昼食をとるには少々遅い時刻。

 前方の一部始終を目にしていた男は自分の方へとひったくり犯が走ってくることに気づくと、左右に視線を素早く飛ばして人目を確認。さらには周りの建物も見回して防犯カメラの有無もチェック。

 なんちゃら商事と書かれたビルとコンビニの隙間に素早く身を滑り込ませると、スーツの内ポケットから白い布地の物を取り出した男は続けざまに手にしたその布地――白のブリーフを被ると同時に叫ぶ。


「ブリーフィング!!」


 説明しよう! "ブリーフィング"とはビジネスシーンで使うような打ち合わせという意味ではなく、男が変身するための起動言語キーワード――でもなく、単なるそれっぽい掛け声である!

 あとメタいこと言うと語呂が何となくカッコイイと作者が思ったから!


 ブリーフの股にあたる部分がおでこ、鼻筋、口元から顎にかけて覆いつくし、足を通す部分から目元が覗くように微妙に位置を調整する。

 パッと見、ちょっと変わった洗顔パックに見えなくもない。

 男は変身を完了すると歩道に飛び出した。


「止まれ! 悪漢!!」


 右手を真っすぐに突き出し、手のひらをパーに開いてひったくり犯の前に立ちふさがる男。

 突然飛び出してきた"何か"に気づいたひったくり犯は数メートル手前で立ち止まる。

 普通、こういう場面で止まれと言って止まる奴はいないのだろうが、今回に限って言えばそりゃ止まるでしょう。突然、目の前にビシッとしたスーツ姿でパンツを被った人間が現れたら。


「な、なんだ、てめぇわっ!!」


 ひったくり犯の疑問もごもっとも。

 パンツ男はパーの手のひらを親指を立てるサムズアップすると、肘を曲げ親指の指先を自分に向けてひったくり犯に向かって叫ぶ。


「正義はあるが正気はない! 正気はないが商機あり! ブリーフ買ってとブリーフ仮面、ここに参上!!」


 前口上が長い。あと正気はないって自分で言っちゃうんだ。


「何ワケの分かんねぇこと言ってやがる! この変態ヤロー! そこをどきやがれ!!」


 ひったくり犯は着物じょせ……男性から奪ったショルダーバッグを振り回しながらブリーフ仮面へ向かっていく。


「フン。ならば我が必殺の"無名拳むみょうけん"を喰らうがいい!」


 ちょっとHなサイトを見ていたときの広告に『これであなたも拳法の達人に』という謳い文句で販売されていた"無名拳の巻物"を購入して熟読していたブリーフ仮面。


「無名拳、奥義その一。敵の攻撃をかわして反撃すべし」


 当たり前のことをさも凄いことのように言うブリーフ仮面。とはいえ巻物にそう書いていたのだから致し方なし。

 無茶苦茶に振り回すショルダーバッグを恐れず果敢にひったくり犯との間合いを詰める。

 肩口にバッグが当たるが(躱さんのかいッ!)ブリーフ仮面に負傷ダメージはない。まぁ、誰であってもショルダーバッグが当たったくらいでどうにもなりはしないが。


 ブリーフ仮面はひったくり犯の攻撃を意に介さず、左手で相手の襟元を握り右手で袖口を掴むと右足を軸に反転して背中をひったくり犯に向ける。反転する勢いと合わせて右手で掴んだ袖口を引くことにより相手の体勢を崩しつつ、中腰まで腰を落とすと同時に左脚を伸ばすことでひったくり犯が足を出してバランスを取ることを防ぎつつ、右手の袖口を引き込む動作と左手の襟を押し込む動作を合わせる。相手を投げるというよりは地に落とすイメージ。(ここまでの長文解説お読みいただき感謝)


 柔道の投げ技の手技16本の一つ「体落たいおとし」。

 普通、ドラマやアニメなどではこういった場面では背負い投げが一般的だが体落。シブい。

 実はブリーフ仮面、小三から小六までの三年間、柔道を習ってたりする。これは蛇足だが、ブリーフ仮面は普通は右利きなのだが柔道の構えはなぜか左利きだった。

 ちなみに"無名拳"なる拳法はまったく関係ない。純度100%で柔道の技である。


 くるっと回転して地面に背中から落とされるひったくり犯。


「ゲフッ!!」

 

 肺に溜まっていた息が漏れる。

 黒帯などの上級者が本気で体落をアスファルトの上で行えば怪我どころの話では済まないが、素人に毛が生えた程度の者であれば、地に落とすというよりは引きずり倒すといった感じで、ダメージもそれほどではない。


「こらー、お前たち!! そこで何やっとるかぁぁ!!」

「うわっ! お巡りさん!?」

「パンツ男!? また貴様か! 今度こそ事情聴取だぁぁぁぁ!」


 ブリーフ仮面がひったくり犯から一本を取ったちょうどその時、ひったくり現場の方から警官が二人走って来るのが見えた。その内の一人はここ最近ですっかり顔なじみ(?)になった警官で「そこを動くなぁ!」と怒鳴りながらドタバタと駆けてくる。


「まずいッ!」


 ブリーフ仮面は投げられたまま抵抗しそうにないひったくり犯を、そのまま警官にまかせるつもりでその場から逃走する。

 本来ならテレビやネットニュースなどでたまに見る『お手柄! ひったくり犯を逮捕!』的なトピックニュースになるのだが、ブリーフ仮面としては都合が悪い。

 結果だけ見れば感謝状の一つくらい贈られるほどには褒められる行為だ。しかしながら、褒められる前にまず間違いなく職質を受ける。それはまずい。正体がバレてしまう。


 頭の中にこの近辺の地図マップを思い浮かべるブリーフ仮面。遠くまで逃げるわけにはいかない。。なんとかしてこの近辺で警官を撒いて逃げなければならない。

 ここは大通りメインストリート。二筋向こうに行けば人気の少ない区画に行ける。

 瞬時にそう判断したブリーフ仮面は全速力で駆け出した。革靴で走るのも慣れてきたものである。


「まてこらぁ! 逃げるんじゃねぇ! ――おい、このひったくり犯は頼むぞ。俺は奴を追う!」


 ひったくり犯を確保した警官はおそらく後輩だろう年若い警官にその場を頼むと、ブリーフ仮面を追いかける。


戸津とつさん! 待ってください! 応援を呼びましょう!」

「今日こそは逃がさん!!」

 

 面長に加えて出っ張った頬骨の見た目から、通称『菱形ひしがたのとっつぁん』と呼ばれ一目いちもく――は特に置かれていなかったが、戸津はその強面こわもての顔に並々ならぬ決意を込る。ブリーフ仮面を追いかけるその姿はまるで凶悪犯を追いかけるが如く。

 実際にはブリーフ仮面は凶悪犯どころか犯罪行為はしていない。

 下着を被って表を出歩く行為はたぶん犯罪ではない。100%職質対象の不審者ではあるが。


 戸津の怒鳴り声を後ろに聞きながらブリーフ仮面は交差点を左に曲がる。

 このご時世、至る所に防犯カメラが設置されているので迂闊に仮面マスク――じゃない。ブリーフを脱ぐことは出来ない。そしてさらに厄介なのは――。


(スマホで撮らないでくれ!)


 とにかく何か珍しいことが起こればとりあえずスマホで撮影するというある種、現代病ともいえる行為があちこちに散見されることだ。

 

 数分、走り続けただろうか。

 なんとか大通りから二筋離れた通りに出る。と、一気に人が少なくなり活気も感じられなくなる。いわゆるシャッター通りとなったエリア。

 大通りを挟んで反対側に複合商業施設が数年前に建ったのが大きな原因と言われている。


(この位置からだと精肉店とビデオ店の間の路地がいいか?)


「待てぇ、パンツ野郎! 今日こそはてめぇをお縄にしてやる!」


 後ろから迫る声。思っていたよりも距離を詰められていた。このままでは路地に入り込んだところを目撃されて、ブリーフを脱いでも正体がバレてしまうだろう。

 ブリーフ仮面は当初の目的地を断念して、個室ビデオ店ピンクなおみせ、精肉店、板金工の前を走り抜けていく。 

 それにしても精肉店の立地条件、悪すぎるのではなかろうか。大人のお店と鉄粉舞う工場のすぐ隣て。


 しばし遅れて戸津もあとを追ってくる。


(あぁ、もう! しつこい! 一体、ボクが何したっていうんだ!)


 川に流されていた犬の救助。

 迷子の女の子の保護。

 木に登って降りられなくなった仔猫の救出。

 マークドナルドで揉めていた酔っ払いをなだめたこともあった。

 電車での痴漢撃退――は未達成だった。勇気ある女性が「痴漢です!」と叫んで乗客が一斉に声のした方を振り向いた瞬間にしたのだが、突然現れたブリーフ仮面に痴漢どころの騒ぎではなくなってしまったのだ。あの時は乗客全員ドン引きだった。

 こうして見るとやってることは褒められることばかりなように思える。ブリーフパンツさえ被っていなければ。


 逃げる男、ブリーフ仮面。

 追いかける警官、菱形のとっつぁん――もとい。戸津警察官。


 二人が初めて出会ったのは、川に流された犬が溺れているとの連絡を受けた戸津が単身で現場に向かったときのこと。

 現場に着くとちょうどくだんの犬が助けられたところで、その犬を助けたのがパンツを被った男――ブリーフ仮面だったのである。

 いろんな意味で事情を聴かなければならなかったが、戸津が近づこうとしたとき、ブリーフ仮面は助けた犬を地面に降ろすと脱兎の如く逃げ出してしまった。

 その日を境に、たびたび遭遇しては追いかけっこをしているのである。

 しかしブリーフ仮面は捕まるわけにはいかない。捕まってしまえばHERO活動が出来なくなってしまう。今はまだHEROをやめられない理由があるのだ。


 その時――。


「きゃぁぁぁぁぁ!! 変態よッ!!」


 今度は正真正銘、絹を裂くような女性の叫び。


「パンツ男! 何をしたッ!!」

「何もしてませんよ! 悲鳴はボクらの前の方から聴こえてきたんですよッ!?」

「問答無用だッ!」

「問答は必要でしょう!? 警察官として!」


 シャッター通りとはいえ人通りが皆無というわけではない。むしろ得てして変な輩は人通りの少ない場所を好むのが道理だ。

 三十代前後アラサーと思われる女性が駆け寄ってくる者に気づいて声をかけようとする。


「こっちです! この人へんた……」


 途中で言葉を呑む女性。

 走ってくるのがスーツ姿でパンツを被った変態だったからである。

 その女性の前でトレンチコートを観音開きにしていた変態おとこも気配に気づいて振り返る。

 コートの中は全裸だった。より正確に云うのなら

 たまにお笑い番組とかで見かけるボディビルダーのような筋肉ムキムキの着ぐるみ。コート男はその着ぐるみを着てトレンチコートを羽織り、女性の前でコートをはだけていたようだ。

 肝心の局部ナニには鼻を垂らしたデフォルメされた象の頭がついていた。ちなみに子象。おそらくだが短小という意図が込められていると思われる。いや、知らんけど。


 コート男の見た目は四十代後半から五十代といったところだろうか。

 サラリーマンだとしたら中間管理職でいろいろ気苦労が多い世代かもしれない。本当にいろいろあるんだろう。しかし、だからといって公然わいせつ罪に走るのはいただけない。

 ところで局部ナニが象さんの裸の着ぐるみってわいせつ罪に当たるのだろうか? コメンテーターの意見を聞いてみたいところである。

 まあ、どう考えても嫌がらせ目的の変態行為にしか見えないので有罪は確定ギィルティ


 この通りには変態しか生息していないのか的な感情を宿したつ、死んだ魚のような瞳で事の成り行きを見つめる三十代前後アラサー女子。

 そしてコート男といえば何か言おうと口を開きかけたところで――。


「正義は――中略、参上!!」

「げほっ!!」


 ブリーフ仮面が走って来た勢いそのままに、ジャンピングキックの要領でコート男の胸元に飛び蹴りを入れる。

 比喩ではなく文字通り吹っ飛ぶコート男。

 登場の決め台詞もおざなりに、ブリーフ仮面は現状に目もくれずそのまま走り去る。着ぐるみ越しなので大した負傷ダメージはないだろう。

 追われる身なのでいまは忙しいのだ。


「待ちやがれッ! パンツ野郎!!」


 戸津も同じく現状に目もくれずに追いかけていく。

 追う身なのでいまは忙しいのだ――って戸津はダメだろう。現場を放棄しちゃ。

 二人が走り去ったその場には、大の字に寝っ転がったコート男と、何事もなかったかのようにそっと立ち去る三十代前後アラサー女子。彼女の中でこの場の出来事は記憶から消去され、なかったことになったとだけ補足しておくことにする。

 ともあれ追って追われての逃走劇は継続中。


(あぁ、もう! 昼休みが終わってしまう! どうする!?)


 残り時間は少ない。内心、かなり焦るブリーフ仮面。

 と、そこへ見覚えのある軽自動車が数メートル先の車道に止まった。


「こっちよッ! 乗ってッ!!」


 ハンドルを握った女性が助手席の窓越しから叫ぶ。

 ブリーフ仮面にとってはよく見知った相手だが、彼女が声をかけてくることに疑問が生じる。


「急いで! !!」


 躊躇いは一瞬。

 ブリーフ仮面は覚悟を決めると軽自動車の助手席へと身を滑り込ませた。


「出すわよ! あ、シートベルトはちゃんとしてね」


 ほんの少しだけタイヤがアスファルトを擦る音を響かせると、軽自動車は軽快に走り出す。

 サイドミラーをちらりと見てみると、戸津の姿がみるみる小さくなっていく。

 視線を戻したブリーフ仮面は運転席の女性の横顔を見ながらつぶやいた。


「――どうして……」

「ん? 外回りの途中だったんだけど、ちょっと追加の資料を取りに帰社するところだったの」

「あ、いや、そうではなくてですね。なぜ貴方はボ……私を助けてくれたんです? どこの誰かもわからない私を」

「さっきも言ったでしょ。ぜんぶわかってるって。ある意味、私はあなたの産みの親みたいなものだし――ね」


 女性はブリーフ仮面の質問にいたずらっ子がするような笑みを浮かべてウィンクを一つ、彼に贈るのだった。

 


※   ※   ※



「――朝っぱらから部長の小言はなんだったの?」

「あ、先輩。おはようございます。いやぁ、お恥ずかしいところをお見せして申し訳ないっス」

「別に謝る必要はないんだけど」

「実はボクの担当商品の売り上げがよくないとお叱りを受けまして」

「君の担当って――。あぁ、白のブリーフだったかしら?」

「はい」

「今時、白のブリーフなんてねぇ。私の彼氏おとこがそんなの穿いてたらドン引きだわ」

「ですよねぇ。いくらGUNSEグンセのパンツだからって白のブリーフはボクもちょっと……」

「なんていうか"紙おむつ"感がハンパないわよね、あれって」

「そうなんッスよ。ボクサータイプとかビキニならまだしも。もしくは他の色だとまた違ってくると思うんですけど」

「その辺のとセット販売で売ってみるとかはどう?」

「他のバリエーションも増やして欲しいって頼んでみたんスけどダメでした」

「あらら」

「発注ミスでも返品も処分も出来ないからボクには白ブリーフに専念しろって」

「――あれ発注したの部長だったわよね、確か」

「はい」

「災難だわね。まぁうちも黒に近いグレー企業だからろくでもない社員やつはそこそこいるのよね」

「はぁ、そうなんスか――。ところで先輩。営業トップの実績を持つ先輩から何か一つ、アドバイス的なもの頂けませんか?」

「アドバイス? そうねぇ。購買層は年配か子供しかないと思うのよね。で、年配の方はともかく子供に向けるなら何か付加価値的なものがあると売れると思うわ」

「付加価値?」

「うちの甥っ子は箸を使いたがらなかったのよね。年長になるまで。でも大好きなアニメ『惨殺天使エンジェリックスレイヤー』の『まなみちゃん』が箸を使って食べてるのを見て真似して箸で食べるようになったわ」

「――あのアニメって超リアルにはらわたとか飛び出して倒されるんスよね? なんつーか尖ったアニメ見てるんスね、甥っ子さん」

「私も案外好きよ? あのアニメ。――だからもし何かの子供向けのHEROが白のブリーフ穿いてたら子供受けするかもしれないわね。HERO子供に売れるんじゃない? ってまぁ、それは冗談だけど――っと。さて、私はそろそろ外回りに行ってくるわね。それじゃ、がんばって」

「あ、はい。お気をつけて」



「――HERO……か」



                    ――了――

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