短編として見事に完成されています

最初はどんなピュアな恋愛小説だろうと読み始めましたが、途中からまさか、まさか……と嫌な予感がしてきて、見事に期待を裏切らないラストで締められています。

一周目は一読者としてまったく何もわからない状況、情報収集からはじまります。
そして、二週目は、この手紙を受け取った男性はいったいどんな気持ちで読んでいたのだろうと想像する楽しみ方ができます。

あの文字数でここまでの話を書けるのかと初めて読んだときは恐怖しかありませんでした。