第18話 エロの帝王

「ハローです!」


「.....」


ナコとレコ。

そして俺は.....眉を顰めながらその美少女を見る。

金髪で.....顔立ちが人形の様な碧眼の美少女を。

この少女は何だ、と思いながら見る。

すると、アリシャ?どうしたの?、とレコが聞く。


「知り合いか?レコ」


「私の親戚だよ。クォーター」


「.....ああ。そうなのか」


「.....私が性のテクニックを教わった相手でもある」


「何言ってんの!?」


俺は真っ赤になりながら慌てつつ見つめる。

するとアリシャという少女は、ハーイ!、と笑顔を見せた。

外国では性のテクニックは進んでいますから!、と。

嘘だろお前、と思いながらアリシャを見る。


「私が教えてアゲマシタ。レコは性のテクニックを教えてほしかった様でしたからね!」


「余計な事を教わったな.....レコ」


「余計とは失礼な。マスターに失礼」


「マスターってお前な.....」


変態の極みってヤツだろ。

俺は思いながらジト目をする。

するとアリシャは、ところで、と切り出してから。

俺の股間を見始める。

どれぐらいの大きさなんですか?貴方のは、と。


「.....あのな.....」


「.....だって女を気持ち良くするのは大切ですよ?」


「あのな.....!?」


「ワォ!」


目を輝かせるナコ。

いかんナコのいらんスイッチが入った。

思いながら俺はナコを見る。

ナコはアリシャの手を握った。

それから目を輝かせる。


「何でも知っているんですか!?」


「知ってますよ?ワタシは性のテクニシャンです!」


「ワォ!ナイス!じゃあ教えて下さい!」


「余計な事を教わるんじゃねぇ!!!!!」


何やってんだお前ら!

俺の家を性で汚すな!?、と思いながら見ていると。

アリシャは、まあ冗談は置いて、と切り出した。

それから真剣な顔になる。


「ワタシ部活に入りたいです」


「.....ああ。やっぱそれで。.....レコが呼んだんだな?」


「そう。私が入れたいって思ったから。.....別の意味も兼ねて」


「兼ねるな。駄目だからな?」


「.....」


「返事を寄越せ!?」


俺は慌てながらレコを見る。

レコは俺に対してニヤァッとするだけだった。

神聖な部活を何だと思っているんだコイツは.....。

思いながら俺は盛大に溜息を吐いた。

それからレコを見る。


「レコ。取り敢えずはえっちなことは禁止な」


「.....嫌」


「.....ナコそうだが!」


「嫌だね」


「.....アリシャ!」


「嫌でスゥ!」


お前はQRの宣伝の男か!

俺は考えながら3人を見る。

そして盛大に溜息をまた吐いた。

全くコイツらは、と思いながら、だ。


「でも良いじゃん。.....エッチな事は置いておいても。楽しいよ。きっと。レコも楽しめる」


「.....!.....まあそうだな」


「だからきっと損は無いよ。この部活に」


「.....まあ.....そうだな」


無理矢理納得させられた気がするが。

そして俺達はそのまま部活を創る為に動き出した.....のは良いが。

本当に顧問をどうすっかな、と思う。

考えながら俺は自室で悩んでいた。



「恋ってなんだろうなぁ」


「.....それをいきなり言われるタァちょっとビックリだ」


「まあ裕子とキスをしたお前なら分かるかなって」


「分かるか!!!!!無理矢理だぞアイツ!」


「うぉ!んな事を言うかテメェ!!!!!」


うわひっでぇ!そんな事を言うのか!

俺は思いながらジト目をする。

友比良は真っ赤で慌てる。

俺はその姿を見ながらニヤッとした。


「.....お前な。そんな事を言って好きなんだろ?」


「.....まあそうだけど.....」


「まあ本当に恋ってのは不思議だな」


「.....お前もそうだけど.....いつかは分かる。だからまあ.....学んでいったら良い」


「.....おう」


そんな会話をしながら俺達は屋上で空の彼方を見ていた。

それから友比良を見る。

友比良は、でもお前のお陰かもな、と言ってくる。

俺は、何もしてねぇよ、と苦笑した。


「.....いや。お前が勇気をくれたんだよ。長妻。.....だから俺は.....お前に恩返しとしてお前の恋も応援するぜ」


「.....そうか。それはまあ.....適当で良いよ。.....俺は俺なりに頑張るから。自力でな」


「そう言うと思うけど。.....まあ久仁子とかも協力すると思うしな。.....お前は仲間が集まり易いしな。それなりに人に頼っても良いと思うぞ」


「.....でもさ。俺は恋ってのは自力で挑むって事だと思うんだよ。.....だからまあ.....俺は俺なりに自力で頑張るわ」


「.....俺の恋は応援した癖にな」


「そりゃお前の恋はな」


そんな感じで俺達はクスクス笑う。

そして友比良は苦笑した。

俺は友比良を見る。

そうしてから友比良は俺を見据えてくる。


「.....全くお前はお人好しだ」


「俺は自力で頑張るのが好きだからな」


「.....そうか」


取り敢えずは部活もそうだが。

恋もどうにかしないとな。

何だか今もだが学ぶ事が多そうだ。

思いながら俺は.....そのまま空を見た。

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久々に再会した幼馴染姉妹が俺の義妹?の様な形になりました。〜いや嘘だろお前〜 アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou

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