第17話 恋と部活

恋って何だろうか。

俺は考えながら友比良と裕子を見ていた。

まさかの目の前でキスは驚愕だったが。

俺は思いながら帰っていると目の前にナコが居るのに気が付いた。

どうやら買い物をして来たらしい。


「ナコ」


「.....あ。英治.....」


「.....持つぞ。その荷物」


「うん。有難う。英治」


そんな会話をしながら歩き出す俺達。

俺はそんなナコに聞いてみる。

なあナコ、と言いながら。

するとナコは、ん?、と聞いてくる。

俺はその顔に疑問を投げ掛ける。


「例えばの話だ。.....俺は.....生涯恋愛しなかったら.....どうする気だ」


「.....その時はその気にさせる.....ってのは冗談だけど。.....でもそれならそれは仕方がないかなって思う」


「.....それで良いのか?」


「うん。だって英治が決めた事だから」


「.....」


その言葉に俺は考える。

そんな気持ちで居るのか、と思いながら。

するとナコは、私ね。レコの事を考えたら何も言えなくなっちゃって、と言う。

そして、エロで攻めるの止めようと思って、とも。

俺は!と思う。


「.....レコに無理させているんじゃないかって思って。ここからは正式な勝負でいきたいなって思って」


「ナコ.....」


「まあ微エロは勘弁だけど。.....でも.....もう止めるよ。エロいのはね」


ナコがそう言いながら笑顔を浮かべる。

俺はその姿を見ながら、そうか、と言う。

そして、友比良と裕子がキスをした、と切り出す。

するとナコは、え!?本当に!?、と興味津々で聞いてくる。

俺は、ああ、と答えた。


「.....そうなんだ。やっぱり幸せなんだね」


「.....それで俺は恋の事に関して言っているんだ」


「.....でも英治に今はその気はないんでしょ?」


「.....無いな。どうもその気にならないから。曖昧だ」


「.....そっか。なら意見は尊重する。.....大切な英治だもん」


そしてニコッとするナコ。

俺はその姿に、そうか、と返事をした。

するとナコがいきなり、話が変わるけど。私部活動を創りたい、と話す。

本当にいきなりだな。


「.....何で?」


「だって漫画が好きなのに漫研無いしね」


「.....それは無理があるんじゃないか?漫研作るって言っても.....」


「ゲーム部はあるじゃん」


「.....まあそうだけど.....」


確かにゲーム部はあるな。

思い出しながら俺は顎に手を添える。

ナコは、でしょ?、と言葉を発してくる。

俺はその姿に、で?具体案は?、と聞いてみる。

すると。


「今から考えるけどね。でも.....良いものにしたい。思い出を作りたい」


「.....そうか。お前の好きな様にしたら良いじゃないか」


「私とレコと英治が部員ね」


「.....無茶苦茶だ.....」


でも漫研か。

それはそれで楽しそうだな。

俺は考えながら、設立には先ず顧問が要るしそもそも部員は?、と言う。

すると友比良くんとか巻き添えに出来ないかな、と言葉を発した。

えー。入るかな?


「.....で。裕子さんも誘う」


「無茶苦茶だな。マジに」


「後は.....1人だね」


「そうだな。成立には後1人いるかもしれない」


「じゃあ久仁子さんだ」


そうだなそれで完了か。

俺は思いながら久仁子にメッセージを送る。

すると久仁子からは、バリバリ面白そうだね、と返事が来た。

俺は、良いのか?、と声を掛ける。

久仁子は、当たり前じゃん。参加したい、と言ってくる。


「となると後は.....」


だがこれに対して裕子は参加しなかった。

何故かと言えば理由は簡単。

仕事があるらしい。

俺は友比良にメッセージ。

すると友比良は、まあOKだな、と返事をくれた。


「良かった」


「そうだな。.....しかし部員が1人足りない」


「.....うーん。募集ってか1年生に声掛けてみる?同級生とか。流石に3年生は受験でお忙しいと思うし」


「まあそれでも良いが.....」


集まるかな?、と不安がある。

俺は考えながら顎に手を添える。

そして2人で悩みながら家に着いた。

俺達は顔を上げる。


「おっかえり」


「.....よお。レコ」


「ナコも一緒だ」


「そうだね」


そんな会話をしながら俺はレコに聞いてみる。

レコ。その.....お前に当てがあるとは思えんが、と。

そして、部活を創ろうとしているんだがお前に当てはあるか?、と聞いた。

すると目を丸くしたレコ。


「.....無い事は無いかな。.....私の親戚.....」


「それは1年か?」


「そうだね」


「ああ.....じゃあその子を誘うか」


「.....そうだね.....」


何でそんな不安そう顔をする。

逆に怖いんだが.....何があるんだろう、と思って。

すると.....玄関が開いた。

それから勝手な感じで陽気そうな金髪の少女が現れた.....。

誰!?

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