故障しサポートも切れてしまった愛玩用ロボットとの、最後のお別れの物語。
SFです。近い未来にありうるかもしれない日常のひとコマを描いたドラマ。
なんとも悲しいというかやるせないというか、気づけば「何か手はないの!?」と悶えながら読んでいました。
すごい勢いで感情移入させられちゃう……。
ペット、もしくはパートナーとしての役割を与えられたロボット。
機械であるためによほどの故障でなければ修理が可能で、それだけになまじ長生きしそうな印象を抱いてしまうぶん、それに先立たれるとなるとなんとも言えない悲しみがあります。
修理を依頼してきた女性の、このロボットへの愛情の注ぎ方がまた切なくて……。
読む者の胸を静かに打つ、とても素敵な物語でした。