【味方化済】幻妖狐 トラン

【クラス】ボス

【名称】幻妖狐トラン

【種族】幻妖狐げんようこ

【性別】雄

【出現場所】不定。恐怖心のままにあちこち逃げ回っているため、全エリアに出現可能性がある

【強さ】★★★★☆

【武器】無し。直接戦闘をする際は自前の身体能力や爪で戦ったり、その辺の武器を使用したりする。


【特殊能力】

・変幻自在

 トランは自由に姿を変えられる。もちろん透明化することも容易い。この能力を使って常に隠れているため、まず見つけるのが困難だったりする。


・逃げ足

 もんのすごく逃げ足が速い。それだけ。ハンター等に遭遇すると即座に全力逃走するため、まず戦闘に持ち込むことが難しい。


・悪竜王の加護

 ハイネに無理やり力を注ぎ込まれたことにより受けた加護。全能力が上昇しているうえ、「杯中蛇影」「刀光剣影」の能力が追加されている。そのほか、定期的に人格が悪意に塗り潰され、積極的に人に恐怖心を植え付けたりして悪意を広げるようになる。


・呪詛の霧

 妖力で灰色の霧を発生させる。この霧に触れた者は精神攻撃に対する抵抗力が大幅に低下する。さらに、一度発生させると数日その場に残る。


杯中蛇影はいちゅうのだえい

 トランの恐怖心を他者に伝播させる能力。トランが常に恐怖に苛まれているのを見て、ハイネがなんか無理やり引き出した。この能力により恐怖心を植え付けられた者は、ダメージを食らうたびに錯乱状態になってしまう。

 なおこの能力はトランが制御方法を知らないため、常にダダ漏れである。


・刀光剣影

 ハイネの影響が強まった時のみ使用。その場にいる者全員(トラン自身を除く)の殺意や戦意を強制的に上げる代わりに、察知能力や回避・抵抗力を大幅に下げる。強制狂化とでも言うべき能力。同士討ちを狙ったり、戦闘の際に相手の隙を増やしたりするのに使う。


・妖異幻怪

 周囲に無数の怪物の幻を出す。この幻は攻撃すれば即座に消えるが、いかんせん視界を埋め尽くすほど多い。これに惑わされていると攻撃されても怪物によるものだと思い込んでしまうし、なんなら怪物自体も普通に攻撃してくる。トランはこれを囮にして逃げることもある。

 勿論、その気になればどんな幻でも出せる。


夢幻泡影むげんほうよう

 相手に泡を纏わりつかせ、じわじわとダメージを与えていく技。これを受けると体力も魔力も意識も全てを徐々に吸い取られ衰弱し、やがては死に至るだろう。


・自壊

 ハイネの加護を受けているうちに、徐々に精神が崩壊していく。


【容姿】

 本来の姿は子供の狐。もふもふの白い体毛と二つに分かれた尾が特徴。化ける必要がない時や休息時はこちらの姿で過ごしている。

 普段は人間社会に馴染むため、10歳程度の獣人の子供に化けている。ふわふわの純白の髪と、同じく白い狐耳と二つに分かれた尻尾、あどけない顔立ちが特徴。セーラー服に半ズボン、白い靴下にローファーという、私立小学生みたいな格好をしている。目の色は普段は透き通るような水色だが、ハイネの影響が強まると金色に変化する。


【性格】

 とんでもなく臆病で怖がり。特に竜と人間に対する恐怖心が強く、見かけただけでも逃げ出そうとするほど。一方、ハイネの影響が強くなると恐怖心がそのまま狂気と悪意に転換され、攻撃的で破壊的な性格に変貌する。破壊もするし人も襲う。最悪通り越して災厄である。

 本来はやや臆病だが頑張り屋でいい子だったが、ハイネの加護の影響で思いっきり歪められている。こうしている間も精神の自壊は進んでいるため、手遅れになる前に保護しないとまずいかもしれない。


 幻妖狐はフロンティア土着の魔獣の一種で、「他の生物の属性や能力をコピーできる」という特殊能力を持つ。しかし短命で繁殖力も非常に弱く、おまけに何もコピーしない状態では★1くらいの能力しかないという、総じてイレギュラーな存在だ。

 そのためかつての戦争が始まると、自分たちの存続のため早い段階でアビス奥地の人も魔獣も寄り付かない洞窟に身を隠していた。そこで誕生したトランは普通に平和に暮らしていたが、ある時アビスを根城とする竜と揉めて一族郎党逃亡する羽目に。そこで他の幻妖狐とはぐれたうえ、よりによってハイネに発見され、悪竜の魔力をたっぷり注ぎ込まれて今に至る。


台詞候補(通常時):

「怖い、怖いよ……人も魔獣も竜も……なにもかも怖くてしかたないよ……」

「来ないでッ!! おねがいだから……ころさないで……!」

「どこまで逃げれば……助かるのかな。悪い人間と、悪い魔獣と……悪い悪い、黒と金の竜から……」

「お願い、逃げて……ぼくが……ぼくじゃなくなる前に……!」


台詞候補(ハイネの影響が強まった時):

「あハッ、アハハはハッ♪ 皆! 皆! メチャクチャになっちゃえェ!!」

「怖い怖い怖い怖い、ならッ! 怖イもの、全部壊シちゃえばイインダ!!」

「君も思い知っタ? 怖イノに追い回サレテ、逃げるシカないぼくノ気持ち♪」

「ぼくハ悪イ悪い竜の力ヲ得た! モウ、ナニモコワクナイ──ハズ、だよ、ネ?」


メタ情報:

 ハイネに目をつけられたばっかりに人生を狂わされた悲劇のショタ妖狐。セントラル地下が潰されて暇を持て余したハイネがふらっと外に出てみたらトラン君に遭遇し、「面白そうだから」と魔力を注ぎ込んだ模様。

 幼淫魔リルの一件(具体的には淫魔リル・アルプトラオムとしての悪行三昧)がハイネのお気に召したのも一因としてあると思う。


 トランは正面切って戦うより、逃げ回って無自覚に悪意をばら蒔くことを主眼に魔力を与えられている。そのため逃げるわ隠れるわで、まともに対峙することから困難。とはいえハイネの加護により、この子はほっといても周囲に恐怖心を撒き散らすトンデモ仕様になっている。ほっとくのは危険(というかほっとくとトラン自身が精神崩壊するおそれもある)。

 基本は精神攻撃への抵抗力を下げる霧に、各種精神攻撃を合わせてメンブレを狙ってくる。トラン君と戦う際は精神攻撃対策を入念に!

 攻撃らしい攻撃が「夢幻泡影」しかないのが攻略の上では救いだろうか。


 なお、悪竜王の加護を消失させれば味方化も可能。

 悪竜王の加護を引っぺがす方法としては、

①他のユニットが力を注ぎ込み、ハイネの加護を打ち消す

②浄化やそれに類する力でハイネの加護を消滅させる

 あたりが考えられる。だが①をするにしても後述の「★5クラスのユニットの力を注がれると自壊を伴う」ことが障害になる(ハイネが★5のため、それより上位のユニットに力を注がれると自壊を伴う可能性がある。抜け道も後述)。

 ②の手段を使う方がまだ現実的だと思う。それができそうなユニットも結構いらっしゃるし……
















「皆からもらった勇気があれば──もう、大丈夫!」


【隠しステータス】

 以下は何かしらの要因でハイネの魔力が抜け、本来の力を取り戻した場合のステータス。

 ハイネの加護によるステータス上昇や一部特殊能力が消滅したため、地味に★が1個下がっている。


【クラス】ボス

【名称】幻妖狐トラン

【種族】幻妖狐

【性別】雄

【強さ】★★★☆☆

【武器】無し。やむを得ない場合は獣としての身体能力や爪などを駆使する。


【特殊能力】

・変幻自在・真

 上記の「変幻自在」の本来の能力。姿を変えられるほか、触れた存在の特性や属性、技などをコピーできる。一度コピーさえすればその技は死ぬまで使えるが、それなりの修練を積まないと「オリジナルの劣化コピー」にしかならない(使い手の技量に依存する技は特に)。

 また、あまりにも強すぎる(★5以上の)存在の能力を無理にコピーしようとすると、トランの身体が耐えられず自壊する。(通常は肉体が自壊するが、悪竜王の加護の場合は精神面に影響が出た模様)


・属性術

 コピーした属性の術法を使える。トランは未熟なので「炎を出す」とか「凍らせる」程度の単純な術法しか使えないが、今後の研鑽によってはもっと複雑な術を使えるようになるかもしれない。


・抗体

 取り込んだ属性等に対する抗体を体内で作り、強い抵抗力を得る。


・夢幻の護法

 他者に妖力を纏わりつかせることで、コピーした属性等を他者に付与したり、その属性・特性への抵抗力や属性特攻・種族特攻を付与したりできる。


・妖異幻怪

 幻を出し、敵を惑わす。どんな幻が出てくるかはトランの判断次第。


夢幻泡影むげんほうよう

 相手に泡を纏わりつかせ、じわじわとダメージを与えていく技。これを受けると体力も魔力も意識も全てを徐々に吸い取られ衰弱し、やがては死に至るだろう。


メタ情報:

 ハイネの加護が抜けたらこうなるの図。

 ハイネの加護によるステータス上昇が消滅したため攻撃力や防御力は低下している。しかし、それを補ってあまりあるサポート性能を持つ。あと性格面もめちゃくちゃいい子になる。


 コピー能力の持ち主だが、コピーした技で攻撃することはあまりしない。むしろ「コピーした属性や特性を付与する」「コピーした属性等への特攻や耐性を付与する」などのサポート寄りの使い方をする。

 例えば弊ユニットの「霊竜ヴィグバルト」から能力をコピーした場合、「火属性」「竜種」「亡霊」という特性を取り込むことができる。これらを取り込んで「抗体」を使った場合、トランは「火炎耐性」「対竜種耐性」「対亡霊耐性」を得る。さらに「夢幻の護法」を用いることで、他者に先に挙げた耐性を付与したり、「竜特攻」「不死者特攻」を付与したり、武器等に「火炎属性」を付与したりできる。


 なお先述しているように、★5クラスの敵の属性をコピーすると自壊する。(※ヴィグバルトは★5ユニットですが、解説するのに丁度よかったので例に挙げました)

 抜け道があるとすれば、「相当強力な強化術や自壊を防ぐ術式を受ける」こと。前者はトルトル魔人と同じ原理(?)で格上の存在の力もコピーできるようになるし、後者はシンプルにデメリットの自壊を打ち消せる。そうすればワンチャン★5の能力をコピーすることも可能……かもしれない。

 ハイネに利用されてた関係で悪竜王特攻は最初から持っているぞ!


【動向】

 地下遺跡での神器争奪戦に放り込まれ、そこで出会った浄光竜シャインフリートによりハイネの加護を打ち消される。シャインフリートら探索組の面々と共闘。

(以下、ソルト様作)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885714804/episodes/16817330652398667813


 地下遺跡探索後は懐いているシャインフリートと行動を共にし、米津玄公斎指揮下で贖都エテメナンキでの戦いに参戦する。

(以下、南木様作)

https://kakuyomu.jp/works/16817139557864090099/episodes/16817330656947146036

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