マクシムくんがなぜその力で粛清しなかったのか、どこまでいってもナナムスの守護者だからなんですね。
救いようのない存在であったとしても、彼だけは孫や係累を慈しむ感覚を持ち続けていたのでしょうか。
それはきっと本当に孤独で、寂しいことだったのでしょうね。
作者からの返信
K様
竜大公は基本的に「ナナムスを危機から守る時」にだけ、人間に干渉するというルールを持っています。
今回の巫女の件に関しては、将来的な外国からの脅威に耐えるため巫女を立てたいけれど、「いますぐ」「ルミアでなくても」良いというのが、半端な干渉の仕方になった理由でした。
皇后をチョイチョイは、それが「現在のナナムスを害する行為」だからアウトだったのです。
マクシムにとっては大事なナナムス王国だけど、誰も自分を大事には思ってくれない。
そういう寂しさもビビが傷と一緒に塞いでいたらいいなと思って書いていました。
山頂に作られた祭壇で本を抱きしめ立つビビ、
好戦的な笑みで剣を抜くギルバート、
意気揚々と人間と対峙する黒竜マクシミリアン、
高所の風に煽られて三者の髪や衣類がはためき、いざ決戦!!という格好いい図が鮮烈に脳裏に浮かびました!
最後、余裕綽々でゼペットを翻弄する姿と言い、や〜〜〜〜ギルバート!圧巻のかっこよさでした!!
奸計と正攻法、緩急織り交ぜ困難を優美に乗り越えるその姿!惚れ直します!!!!
作者からの返信
葦空 翼様
ラストは派手に、ハンターを思いっきり戦わせてやろう!と意気込んで書きました。
葦空 翼様は闘技大会など、戦闘シーンを巧みにお書きになるので、読んでいる時もとても立体的に舞台を想像して下さっているのですね。うれしい……。
結構ハンターが策をめぐらせた章でしたが、一番書いてて楽しかったのは、ゼペットをゴンゴンしているシーンでした(笑)
編集済
ゼペットのアホ!思い知るが良い!
やっとすっきり!
死の山の龍がこういう感じだとは思わなかったもんねぇ。
まさかの少年の姿で求婚スタート(笑)
字面からだと友達になるとは思わないよねぇ。
あ、あと偽星の書たちに紛れて『ほし草の上手な与え方』混ざってんの好き(●´ω`●)
作者からの返信
ハマハマ様
最初から悪目立ちしていたゼペット、ここでしっかり仕返しさせてもらいました。
ビビに手を出されたら黙ってはいられません!
マクシムと「死の山の竜」のイメージがかけ離れすぎているのではないかと、恐る恐る書いていたのですが、今となってはマクシム無しで4章は成立しないほどの重要竜大公となりました。
ほし草、気づいて下さって嬉しいです。本のかさましに「これもいいことにするか」と、ハンターが選んだという裏設定があります。