第2章
第011話 これまでのまとめ
【
学術的には細菌に分類される
だが最も特異とされている性質は細胞内に存在するバッテリーのような小器官にある。
また
貯蔵小器官内にエネルギーが満たされれば単為生殖(分裂)によって個体数を増やし、外界へと飛び出すことで種の繁栄を目論む。
この時、体表面にある微細な繊毛と鞭毛を動かすことで空気中や水中での遊走移動も可能となる。
そうして細胞内のエネルギーが枯渇するまで次の宿主を探し続けるのだ。
全ては生物として種を繁栄させるために。
さらに、取り込めるエネルギーと繁殖可能な空間が充分に存在する状況であっても、個体数がある程度まで達すると
それはまるで、自然界の秩序と安寧を
なお
菌が備えている繊毛と鞭毛に特殊な加工を
鞭毛および繊毛から特殊な粒子を放出・受容することで、あたかも神経ニューロンのような働きを見せるのだ。そこに粘菌の特性が合わされることで、
その結果、自己選択性を有する画期的な人工知能が誕生する。
また
それらが群生化することで磁性・反磁性の性質をも有することが可能となり、特殊な加工を施した鞭毛に一定の電位刺激を与えると収縮する。
この原理を応用して作られた
詰まるところ、
通常に稼働している
その原因の多くは、既定の稼働時間を超過し酷使し続けることだと考えられている。
人間と同じだ。
機体を酷使すれば
それが原因で機体内の
食事も摂らず活動し続けると体調不良を起こすようなものだ。
人間であれば飢餓状態が深刻化すれば意識混濁や身体異常を生じる。それは
そこで活躍するのが、
これが
この
通常時に呼吸や汗腺から無作為に放出されている
それゆえに【
それが
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