第3話 白い老婆
子供って夜道で不気味なものを見るとすぐに怖くなり逃げ出したりするものですよね。まぁ、変に近づいて手遅れになるより全然いいですけど。子供の噂も怖いものはすぐに広がって有名になります。
俺が小学生2年生の時、クラスで神社に幽霊が出るって噂が広がってました。
近所にある神社ですがその先にある坂から白い着物の白髪の老婆が神社に向かって降りてくるというものです。時間は夜1時くらい、まぁ、普通の小学生はこんな夜遅くに外を出歩かないのですが、俺の友人は夜、目が覚めて急にコーラが飲みたくなって自販機に買いに行った時に見たらしいです。
友人が「まじで見たんだよ!怖かった!」って皆に噂を広げてました。
友人は結構人気者だったから噂はドンドン広がって、そんな友人が怖がるから他のクラスメイトは怖くて確かめに行こうという奴はいませんでした。
しかし、俺は近所の神社だし、見てみたいな〜って、子供の好奇心から俺は今日見に行こうと決めました。誰かを誘うとかでもなく1人で。
夜0時50分!
ただ確かめに行って何もないと無駄骨なので財布を握りしめてコーラを買ってこようと思っていました。
自販機は家から神社の少し手前にあるので確かめてから買って帰ろうと思い、神社に向かいました。
神社手前で坂の方を見ると何かがいました。目を凝らしてみると月明かりに照らされて、不気味に見える白い着物の白髪の老婆!
俺は「どうしよう!どうしよう!!」心の中でそんなことを繰り返しながらその場に固まってしまいました。
白い老婆はドンドン近づい来ました。もう目の前まで来ると、
「どうしたの?こんな時間に?」
俺の前で立ち止まり話かけてきたのです。
「喉が渇いてジュース買いに来たんだよ、おばあちゃん。」
俺はそう返しました。
明日からどうしよう………
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