第2話 引きずり込まれる
ベッドの下っていうと友達と一緒にいて買い物に連れ出されて110番、ベッドの下に男が居たっていう都市伝説がある。
ベッドの下って特別なのか、不思議な空間だと思います。
俺は職場で3人部屋の寮生活、その部屋の中でも部屋長だった。普通の部屋は4人部屋だけどうちの部屋は出るらしく、部屋の入口すぐ左の角がロッカーの配置で空間作って見えないようにしている。その関係で3人部屋。
実際、出る!
見たことあるけど、そこの位置からは動くことないからロッカーで見えなくしてれば特に問題は無い、特にラップ音とかもないし、声が聞こえるとかじゃない。
出るけど御札とか、除霊とかそういった処置がされてないのは謎だけどね。
まぁ、変なのは男が住む建物で階なのに何故か女性の霊、女性の寮は別の建物なのに不思議だ。
土曜日の真昼間、俺は特に用事がないからベッドの上でゴロゴロ、他2人は外出。多分パチンコかな?
俺は漫画読みながらジュース、俺なりに有意義に過ごしていた。〈 ばらかもん 〉は地味だが面白い(≧∇≦)
俺はふと空間封鎖に使ってるロッカーを方を見る、まぁ、特に何も無いけど(笑)
なんもしてこないから怖くもないしね。
ダラダラ時間がすぎているうちにトイレに行きたくなってきた。
ベッドから降りて部屋の入口に行こうとすると急に足を掴まれた感じがしてその場に転んでしまう!
「なんだ!!!」
グイッ!
ベッドの下に引きづりこまれる!
「うぉっ!まさかあの霊か?!」
床はツルツルしているが何とか手のひらで引きずり込まれるのを抑える。
今は膝までベッドの下に引っ張られている状況だ!
「おらっ!」
思いっきり掛け声と力を振り絞り、何とか足を掴んでる何かを振り払いベッドから這い出し、入口まで急いで移動した。
「なんだ?!」
と言いながらベッドの方に振り返るとベッドの下には真っ暗な空間だけが見える。
部屋の電気はついてるし、他のベッドの下はうっすら見えるが俺のベッドだけ何も見えない!
俺は部屋を出て、他の部屋員が帰ってくるのを待った。
みんな帰ってきたのは19時頃、俺はその間他の部屋にいさせてもらおうと思っていたが誰もおらず窃盗事案とかになるのも面倒なので喫煙所で時間を潰していた。
部屋員に事情を説明して慎重に部屋に入る。
ベッドの下は俺が普段置いてる荷物がしっかり見えて、あの真っ暗な空間はなかった。
部屋員からは「寝ぼけてたんでしょ〜。」と言われたが漫画読んでたから普通に意識あって寝ぼけるなんてないとは思っている。
まぁ、あれから何もないからもう気にするのはやめたがベッドから降りる際は少し遠目にジャンプして降りるように癖づけた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます